咳が止まらない/夜になると咳が出る

梅雨時期になると、咳が出る人が増えます。

風邪をひく人も多いのですが、一応治ったあとでも、咳だけが残ることが多いのがこの時期の風邪の特徴です。

または、特に風邪っぽくはないのに、咳だけが出るようになる、という例もあります。

 

こういう症状は、秋にも結構見られます。

この時期は腎臓に負担がかかりやすく、その影響で足がつる、むくむ…といった症状として表れやすい、ということを以前書きましたが、実は、同じように、この「咳が出る」という症状も、腎臓系の問題とつながりがあるんです。

 

この時期の咳は、特に夕方から夜になると出る傾向が強くなります。

その原因として、自律神経のバランスの問題である、ということも言われています。

夕方から夜にかけては副交感神経のほうが活発になり、そのせいで気管が狭まって咳が出やすくなる・・・だから夜のほうが咳が出やすいわけですが、ただ、夜に副交感神経が活発になるのは年中同じです。

でも年中咳が出ているわけではないのなら、やはりこの時期に咳が出やすい理由は別の所にもある、ということになります。

 

咳が出るということは当然、呼吸器の疲れということが考えられます。

実際、咳がよく出る人の背中を触ってみると、呼吸器の働きと関係の深い部分(肩甲骨の間、胸椎の2、3、4番あたり)が固く、後ろに飛び出す傾向が強いです。

胸も閉じるように猫背になっていて、呼吸器を覆うろっ骨も固くなっています。

 

梅雨になると、それまでのサラリとした空気が一変、湿気を多く含んだ重たいものになりますから、息苦しくなるのも当然です。

皮膚呼吸もしづらくなる傾向があります。

なので、元々呼吸器が弱い人はそれで負担がかかりやすいのですが、咳が止まらなくて眠れないほどの人の場合は、それだけではないようです。

さらにもう一つ、そこに腎臓の疲れが加わることで、そのような症状が起こることが考えられます。

腎臓の疲れの原因となるのは、やはり梅雨の湿度と、暑さです。

梅雨前の時期には急に暑くなって汗が出始めたかと思いきや、梅雨になると湿度が高いため、汗が一気に出づらくなります。

発汗をコントロールするのも腎臓の役目ですが、この時期はそうした気候の変動のために、負担がかかりやすくなっているのです。

ただ本当の意味での原因としては、普段の不摂生などのせいで腎臓に負担をかけていて、その気候変動についていけないほど弱らせていたことが良くないのですが・・・。

 

腎臓が疲れてくると、足がつったりむくんだりする原因でもある背中の胸椎10番辺りが固く、後ろに曲がるようになり、腰も下がってきます。
(その結果、足も縮んでむくみやすくなります。)

すると猫背になって胸も閉じてしまい、息が浅くなってしまうのです。

 

また、発汗機能と大きく関わるのが背中の胸椎5番というポイントで、先ほど書いた呼吸器の働きを司る2、3、4番の土台となるような場所です。

この時期は5番の問題から、その上の2、3、4番に影響していることが多いのです。

と同時に、5番はさらに上の首の骨や頭の重みを支える土台のような場所でもあります。
(そのため、5番は比較的がっしりした骨になっています。)

ここが固くなってしまうと、呼吸器の働きだけでなく、首や頭にまで影響してしまいます。

 

特に梅雨に多いのが、5番が固まって後ろに出てくるせいで、首〜頭が前に傾いてくるという現象です。

胸が閉じて顎を突き出すように頭を前に傾ける、この姿勢を真似してみると何となく分かるかと思うのですが、非常に気分的にも重たくなるのです。

息も浅くなっていますから、陰気な感じになります。

 

ともかく梅雨の時期の咳というのは、このような複雑な背景があるのです。

咳止めを飲んで止めればいい、という問題ではありません。

むしろ、咳を出すことによって、そのように固まってしまった体をなんとかしてほぐそうと、体が頑張っているのです。

だから本当は、決して咳だけを止めようとするのではなくて、その元となっている体の状況を改善していくように努めなければなりません。

 

特に咳というのは、周りの人にやたらと心配されやすいものです。

また最近は、ウイルス等に対して過剰に恐がる人が多くなっているせいで、迷惑がられることもあるでしょう。

そこでつい、我慢しようとしてしまい、思う存分咳も出せないような環境になりつつあるような気がするのですが、実はそういう人目を気にして我慢しなければいけない、というような心理状態こそ、こういう咳にはよくありません。

 

話は少しそれますが、特に子供の喘息がそうなんです。

咳をする度に、親が心配というよりは残念そうな、さらには苛立ったような表情をする。

それを子供はよく見ています。

それで我慢をするんだけど、我慢すればする程苦しくなり余計に胸を痛めるのです。

ともかく喘息であれ、梅雨や秋の時期の咳であれ、本当は思う存分、出るだけ出したほうが楽なのです。

 

ところで、呼吸器と腎臓に負担がかかって、咳が出やすい人には、腕にもある特徴が表れます。

それは、肘から先が過敏になる、という現象です。

梅雨や秋には、日中は暑くても、朝晩は涼しくなります。

その涼しい風が、やたら肘から先に冷たく当たる感じがして、スースーするのです。

すると途端に咳が出始める。

なので、咳がよく出る人は、朝晩には長袖を着るようにして、腕を冷やさないようにしたほうがいいのです。

 

そして、咳がよく出る時期には、肘から先をお湯につけて数分温める「肘湯」をするといいです。

固まった背中もそれでゆるんでくる傾向があります。

背中に汗をかきますから、それはよく拭き取って冷やしたり内攻させたりしないようにしましょう。

肩甲骨の間(特に胸椎5番を中心に3、4番)を温めるのも発汗誘導と呼吸器の負担軽減に繋がりますし、もっと下のほう(腎臓部)がだるいような人は、そこを温めるのもいいでしょう。

しかしそれだけでなく、この時期は、丸くなりがちな背中、腰をよく伸ばし、脚の裏のスジもよく伸ばして、胸を開いて活発に動くことがとても大事です。

 

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