口内炎(と顎関節症、歯周病など)

今回は口内炎について書いてみたいと思います。

動物は食べ物を口から摂取するわけですが、そういう意味では、口も「消化器」の一部ということができます。

実際、口の中でも唾液(=消化液)が分泌されていますしね。

従って、口の中の症状というのは、つまり消化器の問題を表しているのです。

つまり胃腸、肝臓などが疲れていると、口内炎も出来やすくなります。

 

口内炎が出来ると物を食べにくくなります。

これはつまり、「食べないでくれ」「休ませてくれ」という、内蔵からのサインなんですね。

入り口に症状を起こして、中を守ろうとしている体の声なんです。

要するに、食べ過ぎている人は口内炎が出来やすいです。

 

対応策としては、何と言っても減食ですね。

さらに整体操法的は脇の下や腕、肩甲骨などの操法をしておくと、案外簡単に良くなってしまいます。

 

しかし一方では、なかなか良くならない口内炎も多いです。

それは、やはり消化器とも関連するのですが、心理的な問題を含んでいる場合です。

しょっちゅう口内炎が出来る人の中には、思い当たることも多いのではないでしょうか?

口内炎が出来ている時には必ず、精神的にも疲れている、と。

 

ストレスで胃腸の具合が悪くなるのはよくある話ですが、その胃腸の具合が口内炎にも現れている、というのが一つの理由。

そしてもう一つの理由は、胃腸の反映というよりは、首、頭の力が抜けず、無意識のうちに歯を食いしばっている、という現象です。

そのため口周辺の緊張が抜けずに、血液等の流れが悪くなって炎症を起こします。

 

顎関節症、耳鳴り、歯周病なども似た様な原因で起こります。

特に顎関節症、歯周病などは、口そのものの問題です。

歯茎が腫れたり、歯茎から毎日のように血が出たり、顎が痛くて口を開けられなくなったり、固い物を食べられなくなったり・・・。 症状こそ違いますが、原因としては同じような傾向があります。

 

口というのは、食べ物を入れる「入り口」ですが、人間の場合は言葉を発する「出口」でもあります。

言葉を発するということは、感情を発する出口ということです。

その感情を内攻させること、つまり口をふさいでこらえるために、歯を食いしばってしまうわけです。

 

細かい解説は避けますが、同時にお腹の一部にも硬直が生じます。

これが胃のある場所と重なるため、感情の内攻が胃の不調につながることが多いのです。

 

ならば、愚痴でも言って、スッキリすればいいのか?というと、そうだとも言い切れません。

愚痴ばかり言っている人でも、口内炎をしょっちゅう作っていたりします。

しかも愚痴っぽい人って、同じような愚痴を何度でも言っているでしょう?
つまり、愚痴を言っても全然スッキリしていない、ということですよね。

全然ストレス発散になっていません。

 

むしろいかにも不機嫌そうに愚痴を言い、怒りの感情を蒸し返しているばかり・・・。

しかも、周りの人に「愚痴っぽいと」嫌われるのもまた嫌だから、出来るだけ自分が可哀想で、相手が悪いかのように演出して、デフォルメして言うようになる。

だから言えば言う程、不満が溜まっていきます。

 

一方では、全く愚痴を言わず、全部自分自身の胸の内にしまいこんでいる人にも、口内炎を度々作っている人もいます。

こういう人の場合は、時々人に愚痴を聞いてもらうのもいいかもしれないけれど、それでも聞いてくれる人がいない限り、何度でもまた口内炎を作ってしまう・・・。

結局、愚痴は根本的な解決にならないのです、本当は。

そのストレスの当事者と全く関係のないところで、文句ですから。

 

まぁ、解決のために言っている人もあまりいないとは思うんですけどね。

じゃぁ、なぜ当事者に言えないかと言うと、それはやっぱり自分が嫌われたくないから、なんでしょうね。

相手によっては、自分が否定されたり、悪者扱いされる可能性だってある、それが恐くて言えないわけです。

 

その場で直接言いたいことを言えない、その原因をもっと原因突き詰めれば、その人の幼少時代の経験とか、そういった潜在意識的なところまで遡ることもできるでしょう。

だからといって、それを今突き詰めてもどうにもならない場合も多いです。

言いたいことを全部、その場で相手にぶつけるのは容易ではありません。

また、全部言うことがいいとも私は思わないんですね。

 

「ストレス」という観点では、全部言う必要もないと思います。

今まで塞がっていた心の出口に、ほんの小さな針の先程度でもいいから穴を開けることが出来たなら、それだけでも随分と楽になるはずです。

愚痴をぶちまけた時の罪悪感とは違って、誇らしささえ感じられるかもしれません。

ほんの一割でも、本当のことを言えたということは、「自分を認めた」という自分への暗示にもなります。  

 

 

ただ、これを言っちゃ元も子もないかもしれませんが・・・ やっぱり私達が生きている世の中って、やっぱり我慢しなければいけないことも多いわけですよ。

時には歯を食いしばって頑張って、時には軽い口内炎が出来ちゃったりもして、でも乗り越えた結果、気持ちも口内炎も楽になって・・・ 社会で生きていくっていうことは、そういうことなんじゃないか、とも思うんですよね。

もちろん軽い程度のものに限っての話ですが、こうやって小出しにして処理して行くことで、爆発するまでに溜め込むことを防いでいるわけでもあります。

 

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