香りの効能

当塾では一日に何度かお香を炊いて、室内に香り付けをしています。

使っているのは、基本的に毎日同じお香です。
だけど春になると、ちょっと浮気をしてみたくなります。
今年も、普段使っていないシリーズの詰め合わせセットみたいなものを購入しました。

花の香りとかフルーツ系の香りといった、普段とは違う、華やかな感じの香りがするものばかりです。

 

何度も書いているように、春は体の変化が大きな季節です。

様々な変化があるのですが、全体的に活性化の方向に向かう季節で、様々な働きが活発になります。
その中でも案外重要なポイントが、鼻です。

鼻の機能が高まり、様々な香りに敏感になります。

1月や2月に鼻風邪をひく人が多かったり、頬骨の動きが顕著で顔面が痛くなったり、鼻血を出す人が増えたり、鼻付近に吹き出物が出来やすくなったりするのも、春に鼻が活発になる準備でもあるでしょう。

また、それでも活発にならない人は、花粉症を通して鼻を働かせようとしているのかも知れません。

いずれにしても、春は香りに敏感になるとともに、花の香りが漂う季節でもあるせいで、より鼻の感覚が高まっていくのです。

そしてこの鼻の感覚が高まることで、さらに体の奥の変化も活発になっていくのです。
ズバリ言うと、それは主に生殖器の働きです。
動物は基本的に春に繁殖期を迎えます。

繁殖のために、離れたところにいる異性の存在を嗅ぎ分け、そして、その相手が発情していることを感じるのもまた、嗅覚なわけです。

つまり嗅覚というのは、性の働きと深く結びついています。

女性が排卵や生理の時には嗅覚が敏感になる傾向が強いですが、これも、生殖器が活発に動いている時だからです。

そして高齢になり、性的な働きが衰えてくると、嗅覚もだんだん鈍くなってくる傾向があります。
若い人でも、婦人科系の問題を抱えている人は、鼻に問題が起こっている場合も多いです。
(ただし、鼻が悪いからといって、必ず婦人科系あるいは性的な機能に問題があるというわけではありません。)

 
ただ、人間の場合は、性的なエネルギーを、他の活動のエネルギーに変換させる能力があります。

だから、本来「繁殖期」である春に、人間の場合は繁殖以外の様々な欲求や願望が高まってくるんです。

例えば仕事に対する欲求であったり、趣味に関する目標や願望など、表れ方は様々です。
そして、そうした欲求がスムーズに表れ、実現させていくことと、嗅覚というものも関係があるわけです。

だから春は、香りのいいものに親しむといいんです。

普段より敏感になっていますから、良い香りを感じると普段以上に心も豊かになります。
そしてその結果、さらに様々な行動や欲求の源である性的なエネルギーも高まり、やる気や希望も潤沢に湧いてくるようになるんです。

 
春になっても何となく元気のない人は、何か香りに親しむようなことを試してみてはいかがでしょう?

香りの種類には、あまり厳密にこだわる必要は無いかと思います。
○○の香りには※※の効能があるらしい・・・・というような能書きにとらわれていると、頭ばかり働かせてしまい、結局感覚が理屈に封じ込められてしまいます。

自分自身が気持ちよく、気分が高まったり、緊張が緩んだりするという「体感」を大事にすることが一番大切だと思います。