柔軟さと芯のある体、心

先日、テレビでニュースを観ていましたら、イチロー選手の特集をやっていました。

私は野球については全然詳しくないのですが、でも、素人が観ても、イチロー選手のバッティングフォームは、他の選手とかなり違っていることはすぐに分かりますよね。

バッティングだけじゃなくて、投球時のフォームも、それから走り方も違うように見えます。

 

簡単に言えば、動きが柔らかい。

ただグニャグニャに柔らかいのではなくて、柔らかさの中に強い芯がある、バネのある動きという感じなんですよね。

 

私には、まるでよく「しなる」弓のように見えるんです。

しなった弓がまっすぐに戻ろうとする、その力によって、ボールを打っているように見えます。

だから、ボールを打つ瞬間には体の力が「抜けている」んです。

 

普通の選手だと、力任せにバットを降り、腕や腰、背筋の力などでボールを打っています。

できるだけ、ボールがバットに当たる瞬間に最大の力を込めようとしています。

だけど、イチロー選手はむしろ「抜く」ことによってボールを打っている感じなんですね。

 

力が抜け、そして体を柔らかく使えているおかげで、バットにボールが当たる直前まで微調整をかけられるのでしょう、だから変化球にも上手く対応できるんでしょうね。

そして、打ったと思ったらもう一塁へ向かって走り出している。

それもまた、弓がしなるような弾力ある走り方です。

 

ボールを投げるときも体を大きくしならせて、まさに弓のようです。

だからイチロー選手の投げる球は、矢のように鋭いんでしょうね。

 

同じく打球も鋭いように見えます。

そういえば、彼はバッターボックスに入ったときに、必ず1,2回バットを片手で回しますよね。

その時の手首と肘の柔らかさが凄いんですよ。

この肘と手首の柔らかさっていうのは、実は背骨を中心とした体幹の柔らかさ、自由さと密接なつながりがあるんですね。

 

ともかくイチロー選手の長年にわたる活躍ぶりは、やはりあの「柔軟でありながら芯のある体」に秘訣があるわけです。

そして脱力の上手さ。

現役生活が他の選手より長いのも、そのためでしょう。

 

取材によると、イチロー選手がボールを打つ時には、必ず息を吐いているそうです。

取材にあたった元プロ野球選手の長島一茂さんが、しきりのそのことに驚いていましたが、通常、息を吐く時には体の力が抜けてしまいます。

だから、今までのバッターの常識では考えられないのだそうです。

 

 

イチロー選手のあのクールな態度にも、実はこの「柔軟でありながら芯のある体」が反映されているように思います。

マスコミへの過剰なリップサービスは決してしないけれど、淡々と冷静に取材に応じる。

決して感情的になったりしないで、聞かれたことには分かりやすく答えますよね。

 

でもクールでありながら、テレビCMにも積極的に出るし、過去にはドラマやバラエティ番組にも出演したりと、決して頑固に野球以外の仕事を拒むわけではない。

しかも選んだ仕事は一生懸命やる。

こういう姿勢も、まさに柔軟さと芯の強さがあってこそ、ですよね。

 

まぁ、私達一般人の日常生活には、イチロー選手程にレベルの高い身体づくりは必要ないでしょうけど、でもやはりある程度、柔軟さと芯の強さは持っていたほうがいいに違いありません。

 

私達の日々の仕事も、より豊かなものになるでしょうし、特に技術職に従事している人は、その技術の精度もあがるはずです。

 

たとえば人の体に触れる機会の多い仕事ならば、バッターがボールの芯をバットの芯で捉えるように、相手の身体の芯に響かせる技を、自分の芯の力でもって行わなければならないわけです。

 

心理セラピストだったら、相手の心の芯に触れていかねばならない、それには自分が柔軟性のない石頭だったり、芯のない弱い精神力の持ち主であっては困るわけです。

 

プロの世界に限ったことではありません。

家庭でも、親は子の心を柔軟かつ力強く受け止めてあげられたほうがいい。

 

日常生活の動作も、スムーズで軽やかであったほうが疲れも少なく、気分もいいはずです。

体調だって随分違うし、病気や怪我の回復力も違うはずです。

 

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