たった一つの成功法則

当塾はいつも「自発性」、「自分の判断」「自分の責任」を大事にしています。
『願望の実現』ということに関しても、全く同じだと思うんです。

 

よく、目標を達成したいなら、
「いろんな人の話を聞きなさい」とか、
「いろんな考え方を取り入れなさい」とか、
「いろんな本を読んで参考にしなさい」とか、言いますよね。

私はどちらかというと、昔からそれが苦手な人間でした(笑)。

 

でもやはり、親にもそう言われて育ってきましたし、何人かの人から忠告も受けて来ましたから、人の考え方をできるだけ取り入れて、勉強しなきゃいけないな・・・とは思ってきました。

しかしそれがあまり上手にできない自分のことを、「ダメなヤツ」なんだな、という思ってきました。

そんな葛藤とともに、ずっと夢を追いかけて来たわけですが、やっぱりいつまでたっても、「いろんな人の意見を聞く、取り入れる」という考え方への抵抗が抜けなかったんです。

そして、そうしようと努力すればするほど、空回りしていくこともあったし、完全に自分を見失ってたこともあります。

で、近頃になって、ようやく「その考え方はおかしい」と素直に思えるようになったんです。

「願望実現法講座」のCDを作ったのも、そういう一つの踏ん切りがついたからなのかもしれません。

 

例えば、事業を興したい時。

ある人は「借金だけは絶対にするな、自己資金が貯まるまで起業なんてするな」と言います。
でもある人は、「借金する覚悟もないなら、起業なんてするな」と言います。

ある人は「身内や友達にだけは借金するな、公庫や銀行でちゃんと借りなさい」と言うし、またある人は「金を貸してくれる身内や友達がいるってことも、才能のうちだ」と言います。

ある人は「志を共有できる仲間と出会うことが大事」と言い、でもある人は「最初は意気投合できても、必ずあとで食い違って泥沼になる、友人とは一緒に仕事するな」と言います。

これらは全て、実際に今までに私が人から聞いたり、本で読んだりしたことのある話です。

 

でも、これらを全部聞いて、全部検証してみようとか、試してみようとか、そんなの、きりがありませんよね。
大概の場合、そうしているうちに疲れてしまうはずです。

そして、本当は自分がどうしたいのか、どういう方向を目指しているのか、分からなくなってしまいます。

そして、自分の肌に合わないことを無理にやろうとして、疲れてくる。
無理にやっているから、当然楽しくないし、うまくいかない。

それはただただ、息苦しいばかりです。

 

「いや、無数の考え方があるんだから、できるだけ多く聞いて、最終的にそこから自分が選択することが正しいんだ!」
という考え方もあるでしょう。

だけど、一つの問題に対する答えっていうのは、それこそ無数の考え方があるわけです。

その『無数』の考え全てを、聞き尽くせるはずがないんです。
頑張っていろんな人に聞いても、せいぜい数十人が限度でしょう。

本当に無数に…数百、数千、数万、数億…通りの答えがある中で、実際に回りの人から聞き出せた数十人分の考え方なんて、ほんの一握りにも、ひと摘みにも満たないものです。

なのに、実際に生の声で聞いた話というのは、強いインパクトを持ちますから、ついその考え方にとらわれてしまうものです。

だから、人の話を聞けば聞くほど、無数にある可能性を制限してしまう可能性があるんです。

(だから、自分の夢は、あまり人に言わないほうがいいと私は思っています。人の夢に口出しをしたがる人は多いですからね。)

 

・・・・というよりも、そもそも、自分にとっての答えは、他人の意見の中には、ないんです。

「自己資金だけで起業しろ」というのも、
「借金してでも起業しろ」というのも、
「銀行で借りろ」というのも、
「共同経営はやめろ」というのも・・・

それぞれ、そう言う人自身にとっては正解なんです。

でも、自分にとって正解かどうかは別問題。
仮に、十人の人が一致した意見を言ったとしても、自分には違うかもしれないんです。
だって、自分はこの世の中に一人しかいない人間なんだから。

そして、自分のこれから先の道は、今までに誰一人歩いたことのない道なんだから。

 

だから、本当は無数の答えなんてないんです、自分にとっては。

よく「いろんな人の話をちゃんと聞きなさい」という人は、自分で考えてこなかった人なんです。
自分で切り開いてこなかった人。
だから、「自分で考えなさい」「自分の思うようにやってみなさい」なんて、周りの人に対しても、恐くて言えないんです。

 

失敗が恐いからです。
失敗した時でも、自分の中から答えが出て来ることを知らないからです。

自分で考えて、それで失敗して、そしたらまた考える・・・その経験が自分にはないからです。

いつも人の意見に答えを求めていて、人がそれで成功した実績のある考え方しか信用できないのです。
だから自分の周りの人にも、そういう考え方を求める。

自分の考えで動く人が、危なっかしくて見ていられないのです。
でも、他人の「成功法則」は、しょせん他人のもの。

 

自分にとっての成功の道は、実はたった一つしかないんです。
だけどそれは、自分で責任を負う覚悟がある人の元にのみ、近づいてきます。

自分だけの道なんだから、誰も代わりに責任を持ってはくれません。