体・心と自然の秩序

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自然界の営みというものは、常に整然とした秩序を保っているわけで、そうじゃなかったら、とっくに地球なんて滅びているはずです。

とにかく、その命を繋げ、発展させるために、人智の及ばない、緻密で偉大な法則性のもとに働いています。

空も海も山も、自然にまかせておけば、きっとその美しさを、そのバランスを保ち続けるはずです。

 

時には調整のための嵐もあるでしょう。

遠い過去に陸地が海に沈んだり、海底が陸地になったり、氷河期があったり、そんな時代はあったはずだけど、そして未来にもあるかもしれないけれど、それはそれで、浄化を図ろうとする自然の営みの一環です。

 

現代の環境の乱れは少々意味が違って、自然に反した人間の行為の問題が大きいわけですよね。

人間が目先の欲のために自然を汚したり、『改造』しすぎたりと、勝手に手を付けすぎたことによって、自然の秩序が働けなくなってしまった、その結果起こっている異常気象が多いわけです。

 

とにかく自然である以上は、本来「秩序」が保たれているはずです。

それが機能しなくなっているのには、何らかの人為的な問題が影響している・・・これは、私たちの体に於いても同じことだと思うのです。

 

何らかの乱れを起こす時というのは、変化を必要としている時・・・耳下腺炎や麻疹のように、子供の身体の成長を促す必要がある時とか、大きく環境が変わる時、心身に受けたストレスを排泄する時、これらは「乱れ」とは言っても、自然な「浄化」ですね。

一方、本当の「乱れ」というのは、こうした自然な営みを、人為的に抑圧した時に起こります。

三日で終わる浄化が五日かかってしまったり、それも、二日で終わらせようと焦って手を付けたせいで、七日になってしまったり。

三日かかるものは、これはもう体の、自然の選択ですから、三日かけるのがやはりベストなのです。理由あっての三日です。

 

ちなみに、当塾の主旨は自然に沿うことですから、とにかく自然な経過を辿るようにすることが一番「体にいい」と考えているわけです。

自然に逆らって「早く治す」ことが望みなら、それはお医者さんに見てもらうしかないでしょう。

勿論、早く治したい気持ちは分かります。

でも、その意味を知らない、知らされていないせいで、ただ焦ってしまう人が多いようです。

 

自然の秩序というのは本来、人の心にも備わっていると私は信じています。

自然が心に生きているならば、平気で人を苦しめたりできないように、そんな仕組みになっているんです。

仮に誰も教えてくれなくても、人は他人の苦しんでいる姿に胸を痛めるし、人のものを盗んだり、人を殺めたりすることに快感を覚えないのが普通です。

それでも罪を犯してしまう人は大勢いますが、そういう人はよく言われる通り、「心が歪んで」しまっているからです。

それは生まれつきではなく、後天的な問題、たとえば人為的な抑圧など様々なが原因があってのことでしょう。

 

「子供は『おてんと様』が育てるんだ」と言われることがあるように、秩序というのは、誰もが元々持って生まれてくるもの。

自分の人生を自分らしく生きられるのも、本当はその秩序のおかげです。

「みんなが自分の好きな人生を歩みだしたら、世の中はめちゃくちゃになってしまう」という人もいるけれど、みんなが自然な心身を本当に信じて、素直に活かしていられるのならば、人の苦しみに知らん顔なんてできないし、人の幸せを奪う事なんてできないはず、そう信じています。