肩・首の力と頭の中

最近、ずっと肩の力が入っているなぁ、と感じる人が、安倍晋三首相です。

元々力が入りやすいタイプ体癖でもあるんですが、最近の肩の力の入りかたを見ていると、よく言えば「やる気に満ちている」「ノリにのっている」という感じだと思います。
安倍首相の場合、何か事を起こそうとすると、まず肩に力が入る癖があります。
肩が上がるのです。

しかし、行動を起こすに当たっては、計算・勝算があってのこと。
決して無計画に、衝動的な行動を起こすようなタイプではありません。
「これはいける!」という確信が持てた時に限って、一気に肩がキュッと引き締まり、胸を突き出すようにして、自信たっぷりに動き出します。
特に右肩にその様子が表れます。
いわゆる「右肩上がり」の状態の時がそうですね。

右肩に力があるおかげで、腕を上げる動作もダイナミックです。
安倍首相の記者への挨拶は、肘を直角に曲げて右腕を上げるポーズが定番ですが、今はこの腕の上げ方にも勢いがあります。

右手を握りしめたガッツポーズにも力があります。

首を右に傾けるのも安倍首相の特徴です。
右肩が上がれば、自然に首も右に傾きやすくなりますが、安倍首相の場合、首に力が入りやすいのもその特徴です。

頭が働いている時に、それが顕著に表れます。
だから会見やインタビューの時には、それがよりはっきり表れます。
特に、記者や対談相手の話を聞いている時にはよく曲がる。

でもこれは、聞いているというよりは、自分の答えを考えているときの姿勢なんですね。
首だけじゃなくて、体全体を捻るように曲げていることがあります。
これは、「何て言って返してやろうか」という対抗姿勢なんですね。
決して心を開いて、相手の話に耳を傾けている姿勢ではなさそうです。

首に力が入りやすいタイプの人というのは、「計画」が得意な人です。
理論的につじつまを合わせるのが上手なタイプです。
しかしともするとそれは、「机上の理論」になりかねないという危険性も持っています。

かつての鳩山元総理も、同じように首に力が入りやすいタイプでしたが、結局、鳩山政権での数々の公約は机上の理論で終わってしまったようです。

こういうタイプの人は、計画・計算がうまく行っている時は、非常に調子がいいです。

当然といえば当然ですが、こういうタイプの人は尚更、自分の計算が当たっているとわかると、俄然前向きになるのです。

しかし前向きになる一方、周りが見えなくなって、もう自分の頭の中で作った計画しか見えなくなってしまいがちです。

自分と違う考えの人のことが、さっぱり理解できなくなってきます。
そして、想定外の出来事には、まったく対応できなくなってくる。

つまり、逆境には弱いわけです。
やがてその「想定外」の出来事や人物が力をつけてくると、もう手も足も出なくなってきます。

以前の安倍政権時代には、小沢一郎氏という強力な「想定外」の人物と対峙し、すっかり手も足も出なくなっていたようです。

最大の武器である計画・計算が通用しないとなると、もう打つ手はありません。
そうなると、こんどはだんだん肩が下がって来て、頭も前にうなだれてきます。
そうなると、消化器の働きがおかしくなってくるんです。
それで以前は、大腸をおかしくしてしまったわけです。
安倍首相は、そうした心理的状態が胃腸に表れやすい特徴も持っています。
気分がいい時はよく食べ、悪くなると全く食べられない。
腸に持病を抱えているといいながら、調子が良い時の食欲は人並み以上でしょう。
食へのこだわりも強いはずです。

記者の前でカツカレーを食べるなんていうパフォーマンスも、そういうタイプの人ならでは。
しかも好調の証でしょう。
近頃は急にふっくらとしてきましたが、どうも民主党政権の衰退と、小沢一郎氏のゴタゴタが出て来た頃と重なっているようですね。

その頃から、「もしかしたら、行けるんじゃないかな」という計画が頭の中で動き始め、調子が上がって来たのでしょう。

後々、再びやせ始めてきたら要注意。
頭の中で計画、計算がうまく進んでいる時が、最も元気になれるタイプです。
実行よりも計画。
傍観している時は非常に調子が良く、頭も働き、周りの人からも「この人の言っている事はいつも的を射ている」と評判になりやすいです。

だから民主党政権の末期に、自民党内でも再び脚光を浴び始めたのでしょう。
しかし問題は、それを実行に移した今後です。
想定外の出来事に対して、また沈没するのはやめて頂きたいですよね。

小沢氏は最近鳴りを潜めていますが、小沢氏と同じように、計画や計算よりも、意地やプライドを最大の武器にしている橋下氏や石原氏のような方々もいますしね。

そして自分の頭の中の計画だけで突っ走るのではなくて、しっかりと民意にも耳を傾けて欲しいものです。

タイトルとURLをコピーしました