集中力と包容力〜上原ひろみ/9種体癖

私の悪い癖なのかもしれませんが、興味のある人をみつけると、つい「体癖分析」をしたくなってしまいます。

その人の魅力に、どのような背景があるのか、体や心のしくみといった観点から、つい見てみたくなってしまうのです。

「体癖分析」と言われても、ご存知ない方にとっては何の話かさっぱりわからないかと思いますが、当塾での「心の癖・体の癖」を勉強されている方のためにも、書いておきたいと思います。

あと半分は、私の自己満足のためです(汗)

ということで、最近はまっているジャズピアニストの上原ひろみさん。

顔を見ると、わりと典型的な「左右型・3種」でしょう。
童顔、丸顔、そして3種の人の顔の最大の特徴である、口の形です。
口を閉じてすぼめていると一見、口が小さく見えることもあって、その時はほっぺたがポコッと丸くなる。
まさに子供のほっぺたみたいなんですが、笑うと急に口が大きく開くんですね。
そして、ほうれい線も目立ちやすくなる。

さらに色の濃い口紅を塗ると、やたらとインパクトがあります。
場合によってはケバくなります。

そういえば、3種の有名人に多いんですが、ポスターとか、それこそCDジャケットとか、やたらとケバい髪型や化粧をして映っていることが多いんですよね。

本人の趣味で選んでいるとは限らないけど、だけどスタイリストさんの目には、そういう派手な、色の濃い衣装やメイクが合うように見えるんでしょうね。

とんでもない形をした服とか、髪型とか、全身に鍵盤が描かれた衣装とか・・・

仮に、他人からは合っていないように見えても、なぜかそうさせたくなる、そんな不思議な雰囲気を醸し出しているんです。

とにかく3種の人は朗らかで、良く笑い、感情むき出しの人が多いんですが、上原さんもそんなタイプ。

音楽にも、それが表れているんです。
よく言えば、楽しくて明るくて賑やか。
一方、バラードなどでは思いっきりセンチメンタルな感じに浸っていたりする。

感情移入しすぎて、泣きながら切ない曲を演奏するミュージシャンも多いですね。

で、私なんかは、あまりに感情をむき出しにされてしまうと、ちょっと引いてしまうんです。

楽しめないというか、始末に終えないというか、聞いている自分が感情を移入できないじゃないか!という気分で・・・

でも、上原さんの場合、ちょっと違うんですよね、そういう「感情むき出し」とは。

モロに3種の人だと、その感情とか、表現したいという気持ちに自分が押し流されてしまって、まとまりのないものになってしまう傾向があるんです。

演奏そのものが乱れたものになってしまったり、作曲やアレンジの自体の完成度がおろそかになってしまったり。
衣装やメイクと同じで、まとまりのない、ただ派手なだけのものになってしまう危険性もあります。

ところが上原さんの場合は、楽曲や演奏技術にも、厳しいくらいのこだわりと、それに伴う完成度がうかがえるんです。

それが、あふれ出そうな感情を、芸術に昇華させることに成功している理由のような、そんな気がするんです。

3種体癖の音楽というのは、メロディやハーモニーが分かりやすく、親しみやすいものが基本的には多いです。

歌声や音色も、甘く耳当たりのいい音を出すことが多いです。
だけどそれも濃すぎると、甘みの強すぎるケーキのようなもので、しつこくなってしまいます。

言葉だって、甘いばかり、あるいは悲しいばかりの、「いかにも!」という大げさなものになってしまう可能性があります。

で、上原さんの場合は、そこに開閉型の9種という、ビターな(?)体癖要素をかなり混ぜ込んでいるんです。

9種の人というのは一点集中タイプ、「これ」と決めたらそれ以外考えられない、職人気質の人です。

中途半端なものは絶対世に出したくない、演奏するからには、完璧なものでなくてはならない。
仮にお客さんが盛り上がって楽しんでくれても、どんなに褒められても、自分が納得できなければそれは大失敗。

だけど、自分にとって大成功のものが出来たからといって、他の人にはどこが違うのかよくわからない・・・

そんな、他の人には分からない独特の鋭い感受性を持っているタイプです。

だから、レコーディングは大変だったと思うんですよ、特に周りの人が(笑)

周りの人がOKを出しても、本人は納得しない。

どうしても譲れないこだわりをみせながら(9種的)、でも子供がワガママを言う時みたいな表情と言い方を見せている(3種的)のが面白いです。

上原さんの音楽の魅力の一つは、その3種的な、人の感情に共鳴しやすい部分、親しみやすいメロディーやわかりやすさだと思います。

でもその一方で、洗練されたテクニックと完成度の高さ、そして、言葉では表現できない精神的エネルギーというか、気力というか、そういうものを一音一音に詰め込んでいるような、謎めいた部分にもあると思うんです。

彼女がピアノを弾く姿は、背中を丸め、肩をすぼめ、顔を前に突き出して、元々小さな体をさらに小さくしています。
乗ってくれば来る程、ますます丸く、小さくなる。
これも9種の特徴です。
おまけに、顔のパーツまで真ん中に集ってきて、しわくちゃになる(笑)

ちなみに、9種と逆のタイプ、「10種」の人は、気分が乗ってくればくる程、顔をのけぞるようにして、体を大きく開いてきます。
顔も逆に広がってくる(笑)

そんな両極端の二人がコラボしている面白い企画がありました。
9種(&3種)の上原さんと、10種(&3種)の矢野顕子さん。
どんどん小さくなっていく上原さんと、どんどん大きくなっていく矢野さん(笑)

この曲自体、3種ならではの歌かもしれないですね。

お二人とも、大のラーメン好きのようですが、3種は何かと食べることが大好きなタイプです。
上原さんのブログも、食べ物の話と写真ばかり!

9種の人というのは、時にそのこだわりの強さ故に、行き詰まってしまうことがあります。
どんなに言葉や演奏の能力を磨いても、伝えたいこと、表現したいことが、その枠の中に収まりきらない。

だけど、その伝えたい思いや、やり場のない感情が消えることはなく、暴発しそうになるのです。

そんな行き詰まった9種の人にとって、10種の人の独特の包容力と力強さというのは、その張り裂けそうな心を、ふと優しく包み込んでくれるのかもしれません。