椎間板ヘルニア、腰痛と手術

椎間板ヘルニアなどの腰痛で悩んでいる人から、「病院で手術を勧められたのだけど、どうすればいいでしょうか?」という相談を受けることが時々あります。

しかし、医師でない私が他人に対して手術の是非を判断したり、ましてや勧められた手術をやめさせるというようなことは、法的に認められていません。

そのため、直接そのご相談に答えることが出来ないのが現状です。

ただ、当塾では医療とは全く違った視点で体を見ていますので、当塾なりの見解で腰の具合の悪い人の特徴をお伝えさせていただくことになります。

また、腰に限らず、手術を受けた人の体の特徴というのも把握していますので、必要に応じてそれについてもお伝えさせていただくことがあります。

ただこれも、医療機関による治療を直接妨害するような結果にならないよう、表現に配慮する必要があり、少々回りくどい話になることをご了承ください。
抽象的な喩え話での表現になりますが・・・

自然豊かな山に、南北に横切る道路が開通したとします。
すると、いままで一つの山の中で出来上がっていた動植物の生態系が、たった一本のその道路の影響で崩れてしまうそうなんです。

人工的な道路そのものの影響もあるでしょうし、長期にわたる工事のせいでもあるでしょう。
とにかく、今まで山の中を自由に行き来していた動物や植物の種子が、その道路を境に一時的に二分されてしまうそうです。

道路の向こう側にある水や食料に頼って生きていた動物達にとっては深刻な問題です。

道路の向こう側からくる虫達に花粉を運んでもらっていた花達にも大問題です。

人の体において、手術というのはその道路建設に当たります。

一度人工的な「工事」をしてしまうと、体の働きもそこで分割されてしまうんです。
人の体の中には様々な「連鎖」が起こっています。

例えば、精神的なストレスなどで肩の力が抜けなくなっていると、それが肩以外の部分に連鎖していって、膝まで悪くなることがある・・・というように。

ただ、体の中の「連鎖」というのは、体が悪くなる時に働くだけでなく、逆に体を良くしていく時にも働くものなんです。

上記の例でいうと、肩の力の入り過ぎをなくしていくと、痛かった膝やその他の部分まで楽になってくる、ということが起こるわけです。

ところが多くの場合、膝が痛いというと膝を見ます。

腰が痛いというと、腰を見ます。

そしてその時に骨の歪みや椎間板の圧迫などを見つけると、「あ!これが原因だ!」と判断されるわけです。
しかし本当は、その歪みや圧迫さえ、別の場所からの連鎖の結果起こっている場合がほとんどです。

しかもその歪みや圧迫は、別の場所の問題を「肩代わり」してくれているものですから、そこを人工的に処置してしまう事は、肩代わりを「強制終了」させることになってしまいます。

その結果、肩代わり元の部分は良くなることもなく、今度はまた別の肩代わり先を探さなければなりません。

今まで肩代わりしてくれていた腰のストレスも抜けるわけではありませんから、余分にプラスされての肩代わり、倍返し状態です。
手術経験のある人が、後々あちこちに痛みや症状を起こす事があるのはそのせいです。
また、たとえば腰の問題を解決するために、整体では腰以外の部分にアプローチします。

具体的にいうと、足を動かして腰に響かせるとか、お腹への刺激によって腰に反応を起こさせるとか。

頭や首から腰に響かせることだってあります。
しかしそういうアプローチも、手術を受けた部分には響かなくなります。

また、道路によって生態系が分断されるのと同じように、手術部位をまたいでの連鎖が起こらなくなり、こうしたアプローチにも反応しなくなってしまうことがあるのです。
そうした理由から、脊椎などの手術を受けた方に対しては、整体が役割を果たせないこともあります。
(そう判断された場合は、当塾ではお断りをさせて頂くことになります。)
いずれにしても、手術に関してはお医者さんとの充分な相談と、ご自身の正直な気持ちとを照らし合わせて、ご自身で判断して頂くしかありません。

当塾としては、多くの方にもっとご自身の身体に注意を向けて頂き、そのような瀬戸際の段階になる前に気づいて頂くことを願うばかりです。

 

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