みぞおちという急所〜頭、呼吸、心臓、胃etc.

身体のしくみ

「みぞおち」とおいう言葉を聞いたことがある方は多いかと思います。

場所はお腹の上の方、へその上あたり、といったイメージかと思いますが、整体的には厳密なこの一点という場所があります。

へそよりもずっと上で、左右のろっ骨が合わさったところにある突起(へその方向に向けて飛び出ている骨)、これを「剣状突起」と呼ぶのですが、その剣状突起の先端から指3本分下のところです。

(さらに厳密に言うと、ここは本来の急所の「窓口」のようなポイントで、本当の急所というのはもっと奥の触れない位置、剣状突起の裏側のところではないかというふうに推測しています。)

難しいことはさておいて、このみぞおちにはいろんな意味があります。

武術や格闘技などでも急所とされている場所で、ここを強く叩かれる(突かれる)と大変なダメージを受けます。
息ができなくなり、倒れ込んでしまうでしょう。それくらい弱いというか、敏感な場所です。

そういった繊細な場所ですので、心身のいろんな状況が現れる場所でもあります。

まず、食事をしてお腹が膨れればこの部分は固くなります。
固いというか、張った感じになります。

なので、食後にここを強打すると吐いてしまいます。
悪いものを食べてしまったり、極度に酒を飲みすぎて吐かなければならない時はここを強めに押さえたり、叩いたりします。

胃の調子が悪いとか、胸焼けがするといった時にも、ここは張っています。

そう言う時には決して強く押さえず、優しく触れるようにしておくと少しばかり落ち着きます。
「愉気」を知っている人は愉気をします。

胃の調子に限らず、何か体に不具合がある、不快感がある時はここが張っていると言っても間違いではないです。
それくらい、ここは体調のセンサーのような場所といってもいいでしょう。

あと意外に思われるかもしれませんが、とにかくここは精神状態が現れる場所でもあるのです。

何かしら精神的に緊張状態にある時には、必ず張っています。

心配事がある時、不安な時、腹が立っている時、不愉快な気分の時、考え事をしている時・・・

とにかくリラックスしていない時には必ず張っています。

よく「普段そんなに頭を使っていないので、別に緊張なんかしていませんよ」なんていう人でも、ここが張っていれば緊張を自覚していないだけです。

家族に気を使っているとか、人の顔色をなんとなく気にしているとか、そういったことも緊張です。

そういう意味では、ここがゆるんでいる人というのはあまり多くはありません。

みぞおちは、ろっ骨のすぐ下の部分、ここは横隔膜のある辺りです。

そのため、みぞおちの緊張が強く、また持続的になれば、呼吸器や心臓などの、胸の中にある臓器に影響します。

呼吸困難を起こしたり、動機が激しくなったりといった症状を抱えている人は、必ずといっていいほどみぞおちが極度に固いです。

それくらいのレベルになると、みぞおちだけでなく、その左右、お腹の上部全体が固くなっています。

みぞおちのゆるめ方としては、上記のように「愉気」をする、あるいは手を添えて、吐く息とともに軽く圧を加え、吸う息とともに圧をゆるめる、ということを繰り返します。

さらに強力な方法としては、強く吐く息とともに前屈みになりながら押さえ込んでいく、という方法がありますが、これは少々実技指導が必要かと思いますので、整体の際にでもお尋ねください。

決して、そうやってみぞおちをゆるめれば心臓や呼吸器が良くなる、というほど簡単なものではないのですが、身体を整えていく上で、みぞおちをゆるめることはとても重要なことであるというのは間違いありません。

みぞおちがゆるむと、頭が軽くなります。
みぞおちが固いままでは頭の働きも非効率的になりがちです。

また、どうしても緊張してしまう場面や、イライラがおさまらない時もみぞおちをゆるめることで少しは緩和することでしょう。

タイトルとURLをコピーしました