心を鍛える

心には形がなく、実体のないものです。

だから形があり「物質」でもある肉体のように、「鍛えれば強くなるというものではない」、「心は筋肉とは違うんだ」という考えが、一部の心理指導の中にはあるそうです。

 

だけど当塾の場合、自分自身の体験や、それから多くの人をみてきた経験から感じているのは、心も、体と同じような法則性を持っているという点です。

「心と体は一つ」というのは単なる概念でもなく、ましてや喩え話でもなく、それが物質的な意味での「形」を持つか持たないかの違いだけで、やはりそれらは「一つ」なんだと実感しています。

むしろ体というのは、その形を持たない「心」を形に表したもので、しかもその形ある物質の特性上、例えて言うなら「情報の解像度」を落とした状態で表したものである、とも思っています。

 

ついでに言っておくと、言葉となるよさらにその解像度が低くなります。

だから当塾は、その人のいう言葉よりも、その人の態度や姿勢、そして体に表れた様々な反応の方を重要視するのです。

 

 

・・・話を元にもどしましょう。

 

心は筋肉のように鍛えられるのか?という話です。

 

結論から言えば、鍛えられるものです。

かといって、ボディビルダーやプロレスラーの筋肉のように鍛える必要はありません。

あそこまでの筋肉は通常必要ありませんし、あれは特殊な用途のための筋肉です。

 

それに、そこまで鍛えた体は、とても鈍いのです。

プロレスラーのあの体は、通常ではあり得ないような衝撃を体に受けても壊れないように、そして痛みを感じないように、感覚を鈍らせるために作った体です。

そのため、蹴られたり投げ飛ばされたりしてもその場で体は痛みませんが、長年そのような生活を続けていた人は、後年、体がボロボロになっています。

比較的若くして、急に体が悪くなって亡くなる人も多いです。

 

同じように、心もそこまで鍛えるというのは、決していいこととは言えません。

苦しいことや悲しいことがあっても、その場では精神的に丈夫にいられるかもしれませんが、後々一気に精神的バランスを崩してしまうことがあるのです。

例えば精神的に病んでしまったり、あるいは何か問題を起こしてしまったような人が、「あんなにしっかりしていた人が」「あんなに立派な人が」と驚かれるようなケースもありますよね。

 

ただ、やはりある程度は、体と同じように、心も鍛えられるべきものだと思うんです。

心の「基礎体力」は誰でもしっかり持っていなければいけないし、さらに用途に応じて、その人の生き方に応じて、プラスして鍛えていくことも必要です。

 

また、その心が極端に弱っている人は、少しずつ鍛えて、力を取り戻していかなければなりません。

たとえば、大きなステージで、何万人もの人の前で堂々と歌っているシンガーも、最初にステージに立った時には緊張したと思うんですよ。

体が震えて、声も充分に出なかったかもしれない。

前の日には眠れなかったかもしれない。

でも、そんな経験を何度も繰り返していった結果、どれだけ多くの人の前でも堂々と歌えるようになった、これは簡単に言えば、心が鍛えられた結果でしょう。

 

世界チャンピオンになったようなスポーツ選手でも、相手のプレッシャーに負けてしまったり、観客やマスコミからのプレッシャーで実力を発揮出来なかったり・・・

でもそんな経験を何度もしていくうちに、やはり心が鍛えられていったはずです。

 

やはり心も、体と同じように、ある程度の負荷をかけることの繰り返しで丈夫になっていくのです。

 

足腰を丈夫にするには、やはり足腰を使うしかありません。

ちょっとつらいのをガマンして歩いたり走ったりして鍛えられます。

つらいからすぐやめるのでは、いつまでたっても丈夫になりません。

かといって、いきなり素人が100km走るようなことをすれば、鍛える以前に壊れてしまうばかり。

だから、あくまでも自分にとっては「ちょっとつらい」ことをするのが鍛えるコツなんです。

 

これは心についても全く同じ。

 

つらいということは「自分に合わない」ということだから、すぐやめる、それよりも癒しになるようなことをする・・・なんていうのは大きな勘違いです。

 

もちろん、「つらければつらい程、丈夫になる」なんていうのも勘違いです。

そう考えていくと、私達の日常生活の中には、たくさん自分を鍛えてくれるような出来事があります。

 

わざわざ荒行に出かけたりしなくても、実は身近なところにいっぱいあるんですが、中にはその身近な鍛錬の機会から目を背けるために、あえて秘境での修行に出かける人もいるようです。

 

※心の「鍛え方」については、願望実現法講座CD第1弾、ならびにCD第2弾をお聞きください。

 

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