体と心のつながり〜お腹〜

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体と心は一つ…そういう言葉自体はよく耳にしますが、実際に体と心を一つとして、丁寧に細かく見ていく術をあまり目にしたことがありません。

心理学の専門家が「体の健康にも気を付けましょう」とか、医療関係者が「ストレスを上手に発散しましょう」というような事はありますが、一体どのように関わっているのか、どのようにバランスを取っていいのかはわかりにくいものです。

その点、私が習ってきた整体は、「心と体は一つ」ということをかなり明確にしているものではないか、と思っています。

 

たとえば、お腹には特に感情が現れます。

腹が立てば必ずヘソの周囲の腹直筋が立ったように固くなっています。

何かに耐えている時もそうです。

我慢をするときというのは、お腹に力を入れているでしょう?

この精神状態が続いているとお腹の力が抜けず、いつまでたっても心が晴れやかになりません。

 

「みぞおち」に至っては、大脳の緊張状態を表す場所です。

頭の使いすぎ、神経の使いすぎでこの部分が固くなり、お腹に息が降りてこなくなります。

ここが固いままでは頭の血もうまく入れ替わらず、頭の中で考えが堂々巡りを始めてしまうのです。

つまらない事でイライラしてしたり、神経質になってしまいます。

そして余計な空想ばかりが頭の中に繰り広げられ、自分で自分を不安に追い込んでしまうことになります。

 

みぞおちは眉間と対応していて、みぞおちが固いと眉間にシワがよります。

みぞおちを弛めることで眉間も弛んできますが、なぜかそういう人ほどこのような話を嫌がるのです・・・。

以前、教師向けの講座を依頼された時のことです。

あまりに顔つきが厳しい参加者が多かったので、みぞおちを弛める方法を紹介し、その意味を説明させて頂きました。

しかし、話せば話すほど雰囲気が悪くなり、益々顔が険しくなっていくのです。

今振り返ってみれば、私の話し方も下手だったというか、あまりに直球すぎたのかもしれません。

しかし、この程度の指摘で先生達がイライラしてもらったのでは困ります。教わる生徒達もかわいそうです。

 

 

お子さんに整体をさせて頂くこともあるのですが、みんなそれぞれの症状を持ち、病名を付けられた子供達です。

しかし、多くのお子さんに共通しているのが、お腹の固さです。

特にお腹の上部。ここは感情の滞りが顕著に現れる場所です。

 

大人のように色々な知識が無いのと、まだまだ体が未成熟なため、子供はその体調、行動が感情と直結しています。

その症状だけを捉えて色々な病名が付けられますが、お腹の硬直を弛めていくだけで落ち着いてしまうことさえあるのです。

 

学校へ行きたくない子供が「お腹が痛い」と言いだすこともありますが、これも感情の停滞が腹痛を起こしているのです。

決して仮病ではなく(希に仮病もありますが)、本当に痛みを起こしているのです。

そんな時はどんなお説教も無駄ですから、まず親自身がみぞおちを弛めること、その上でお子さんのお腹に丁寧に手を当てることを習慣にしてみましょう。

このような事は子どもに限ったことではありません。

実は大人だって同じ様なことをやっているんです。

本人が気づかないだけで、様々な病気の背後には感情の停滞が潜んでいるものです。

そして子どものように素直ではありませんから、大人の方が本当は厄介です。