戦国武将の体癖(清洲会議)

三谷幸喜監督の映画『清洲会議』を観てきました。

コメディー的要素の強い作品でありながらも、人間同士の「心理戦」を中心に描いた作品です。

そういうこともあって、つい、登場人物の「体癖」について考えながら観てしまうという、私の悪い癖がでてしまいました(笑)

清洲会議というのは、有名な「本能寺の変」の後、織田信長の後継者を決めるための会議なわけですが、実質的にその中心となっているのが柴田勝家、丹羽長秀、そして羽柴秀吉の三名だったといっていいでしょう。

で、信長の家来の中で、一応リーダー格だったのは柴田勝家。

だけどこの人は、豪快に責め立てる勢いのある人ではあるけれど、全く持って思慮深さに欠けるタイプの人だったようなのです。

典型的な「捻れ型・7種」で、体育会系というか、親分タイプ。

これは映画の中の話だけでなく、実際の様々な逸話からも、おそらく実際にそういう人だったのでしょう。
で、その思慮深さに欠けている部分を支えるのが、上下型の丹羽長秀。

計画を立てることと冷静な分析が得意な人だけど、今ひとつ押しの強さがないというか、状況次第で迷ってしまうようなところがあるのでしょう。

そこで、この二人は行動を共にすることで、無意識のうちにお互いの弱点を補い合っていたのでしょう。
つまり、二人で一つ、だったわけです。

ところが、開閉型・9種の秀吉は決して隙をみせません。

そして独特の嗅覚でもって、そんな二人を見事に攻略してしまうのです。

よく「9種の犯罪は完全犯罪だ」なんていうことが言われています。
まぁ今回の話は別に犯罪でも何でもないんですけどね。
上下型がいくら計画上手だといっても、上下型の人の計画っていうのは、やはりどこか机上の理論というか、理屈の上だけで組み立てられたようなところがある、やっぱり隙があるんですね。

ところが9種の計画は実に緻密。
目的の達成のためには方法を問わず、何事も完璧に裏を取って仕上げていくんです。
そしてそんな9種の計画の綿密さを見せつけられた時、上下型の人はいつも舌を巻くことになります。
自分の作った非現実的な計画など、一瞬にして崩壊してしまいます。
また、捻れ型の人がいくら声を張り上げて反抗しても、決して9種の人が動じることはありません。
そんな大声がハッタリであり、弱さの裏返しであることなど9種の人はお見通しなのです。
ただ、9種の人にとって、上下型(特に1種)の人というのはとても話しやすく、組みやすい相手でもあるのです。

また、1種の人にとっても、9種の人というのは何か特別な能力を持った相手に見えるのです。
だから無意識のうちに「この人には適わない」という思いを持っている。

そんなわけで、結局9種の秀吉にとって、丹羽長秀の攻略はさほど難しいことではなかったのかもしれません。
また、9種にとって捻れ型7種というのは、わからずやで面倒臭い相手ではあるけれど、決して負ける気がしない相手、といっていいでしょう。

何だかんだで9種の芯の強さに、7種の人はなかなか適わないのです。

たとえ表向きは7種の人を立てるようにふるまっていても、実質的に振り回しているのは9種のほうなのです。

そんな関係性から見ていくと、やっぱり秀吉が天下を取ることになったのも、必然なのかもしれないな、という気がしなくもありません。

もちろん、9種が皆天下を取る才能を持っているというわけでなく、秀吉個人の特別な能力と努力によるものだとは思うんですが。

それにしても、柴田勝家の捻れっぷりを描きだした三谷幸喜監督も、それを演じた役所広司さんも、実にお見事。

捻れ型の人がやりそうな行動が、随所にちりばめられています(笑)

 

このように、「体癖の観察」ということができれば、今までの何倍、何十倍ものことが、相手の体を通して判ってくると思うんです。

体のもっている癖、なりやすい病気とか、性格や相性、人間関係のことまで...。

しかし判るようになるまでは少々時間がかかるでしょう。
興味のある方はCD・テキストを通して学んでみてください。

講座のDVDもありますので、そちらも併用していただくと理解が深まります。