自我と共感…感受性の違い(1)

心の癖・体の癖(体癖)

褒め言葉として言ったつもりなのに相手を怒らせてしまったり、いいことがあって「良かったね」と声をかけた相手が不機嫌になってしまったり・・・

そんな行き違いは誰でも何度か経験したことがあるかと思います。

どうしてそのようなことが起こるのでしょう?

 

それは、人には「価値判断基準」の違いがあり、それは大きく分けて二つのタイプがあるからです。
そのタイプが違えば、言葉の捉え方は全然違ってくるのです。

今後の人間関係のためにも、ある程度このことは知っておいて頂くとよいでしょう。

 

「タイプ分け」については、当塾でも取り扱っている「体癖論」がより細かく鋭い分析をしている理論ですが、そちらは10パターンのタイプがあり、ある程度勉強しないと理解しづらいです。
今回の二つのタイプ分けについてはよりシンプルな分け方となっています。体癖論とは切り離して考えていただければと思います。

 

まず片方のタイプの人は、他の人に受け入れられること、他の人と分かち合えることによって自分自身の価値を感じる傾向があります。

たとえば、自分の仕事が他の人に役立ったこと、自分のしたことが人に評価されることで、自分自身の存在価値を感じ、満足することができます。

より多くの人に認められ、そしてより多くの人とその喜びを共感することに価値を感じるのです。

そこで、このタイプのことを『共感タイプ』と呼ぶことにします。

人との共感に価値を感じるのですから、できるだけ多くの人と触れ合うことを好みます。

だから人なつっこい、子どもっぽい性格の人が多いです。

中には引っ込み思案の人もいますが、それでも決して「人間嫌い」なわけではなく、人から誘われるのを待っているのです。

 

また、できるだけ人と共感しあいたいが為に、「人と同じ」であることを好みます

なので、流行には敏感です。

そしてその流行のアイテム、同じような服装、同じ食べ物・・・等について語り合うのも大好きです。

そういう時間が共感タイプの人の元気の源でもあります。

 

だから逆に、共感タイプの人は「仲間外れ」や「無視」を極端に嫌うのです。

悩み事があった時でも、あっさり「もっとしっかりしなさいよ」などと言われると、放っておかれたような気分になって、余計に不安になってしまうのです。

「大丈夫だよ、多分」なんて言われてもダメ。

自分が大丈夫かどうかじゃなくて、この苦しみに共感して欲しいだけなのです。

 

なので、共感タイプの人には「私がついてるから、一緒に頑張ろうよ」というように、「味方がいるよ」というような言葉掛けが効くのです。

さらにもう一つ、内容はさほど高度でなくても、少し具体的なアドバイスを織り交ぜて、「頼りになる味方がいる」ということを示せばより元気が出るでしょう。

 

 

一方、もう一つのタイプの人には、これらは全く通用しません。

もう一つのタイプというのは、「我が道を行く」タイプの人だからです。
『自我タイプ』と呼ぶことにしましょう。

 

自我タイプの人は、他人の評価などどうでもいいのです。

自分の理想に自分が近付くこと、そして自分自身が納得いくことだけが、自分自身の価値基準なのです。

むしろ、他人に評価されることをあまり好みません。

 

だから集団行動があまり好きではないし、人付き合いが苦手です。

流行にもほとんど興味がありません。逆に、人と同じであることをバカバカしく感じます。

 

自我タイプの人を褒めるのは少しコツがいります。

上から目線で「頑張ったね」などというのは厳禁

なぜなら、「自分がどれだけ頑張って、どんな苦労があったのか、他人に判るはずがない」というのが自我タイプの考え方だからです。

判らないのに「頑張ったね」などと、軽々しく言われたくないのです。

 

なので「私にはよくわからないけど、○○さんって凄いんですね」と言うのが無難。

自我タイプの人が何かを自慢していても、「良かったですね」などと言ってはいけません。

やはり「凄いんですね」がベストでしょう。

 

自我タイプの人に対する悩み相談は難しいです。

一見アドバイスを求めてくるようでいて、結局他人の口から解決策を得ることは悔しいのです。

ただ、「私にはよくわからないけど、あなたならきっと何とかできそうな気がする」と、暗に「あなたは凄い」と伝えるような言い方を最後に加えておくと良いでしょう。

 

また、悩んでいる時に、「あ、それ分かる、私も経験ある…」などというのは、自我タイプには御法度です。

しかし共感タイプの人は、「え?どんな?」と食いついてきます。

同じ経験をした仲間と、悩みを共感したいからです。

それだけで元気が出てくるのが共感タイプの特徴です。

自我タイプの人には、「私には難しすぎてわからない世界だなぁ」と言っておいた方が無難です。

次回に続きます

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