足の裏の話

足の裏には全身のツボがある、とされていますし、足の裏だけを対象とした療術や健康法なども昔から多くあります。

ですが当塾の整体では、ちょっと違った見方をしています。

まず、足の裏の「ツボ」とかを見るのではなくて、足のどこに重心がかかっているか、を見ます。

つまりそれは、その人が普段、どのように立っているか、歩いているかの現れです。

靴の減り場所とか、靴下に穴があく場所というのはだいたいいつも同じ場所であることが多いですが、それと似ています。
その人の癖が出るわけです。
立ち方や歩き方の現れということは、その人の動きの癖、そしてその行動の癖みたいなものにまでつながってきます。

簡単に言えば、積極的に行動し続ける人は前のめりな体勢になります。
せっかちな人はそれがもっとひどくなる。

尻が重い人はカカトにばかり重心がかかり、腰の抜けた人は外側に力が逃げる・・・

というように、足の裏には様々なその人の特性が現れているわけです。

ただ、足の裏だけでそれを見極めるのは容易ではないので、他の場所・・・背骨とか脚全体とか、その他様々な箇所と照らし合わせて裏付けを取る必要はあります。
また、足の裏全体は内蔵の状態を表してもいるんですが、「どの場所がどの内蔵に繋がっている」という見方とは違っています。

これもかなり難しいんですが、足のうらの硬直具合からその力の流れを遡っていくと、胴体の内蔵の疲労に辿り着く・・・という具合です。
なかなかこれは表現が難しいですね。
実際それを見極めるのも難しいです。

経験による感覚的なものがどうしても必要なんですが、ただ「感覚」といっても決して第六感的なものではなくて、ちゃんと裏付けが取れる見方でなければなりません。

他の箇所と照らし合わせつつ、この感じだと肝臓がかなり疲れているな・・・とか、腎臓系の疲れ方だな、とか。

 
ただ、足の裏全体は、特に泌尿器・循環器系の状況が現れやすい場所ではあります。

特に腎臓の状態はよく現れます。

足の裏がはれぼったいとか、むくむとか、そういう人は腎臓の疲れがある可能性がかなり高いです。

色が黄色い人、匂いが強い人などもそうですし、冷えると足の裏が痛むという人もそうです。
幼い子どもの足の裏は黄色い場合が多いです。

これは、子どもの内蔵がまだ未熟だからでしょう。

あの黄色いのは、本来おしっこで出て行くはずのもの。

しかし排泄機能が未熟なものだから出し切れずにいて、足の裏に現れているんです。
代謝が旺盛なので、追いつかないという理由もあるのかもしれません。
発汗機能もまだ未熟なため、子どもの体は熱がこもりやすいですが、それを逃がすのも足の裏なんです。

だから子どもの多くは、足の裏にいつもしっとりと汗が滲んでいることが多いです。

なので、冷えるからといって足を覆ってしまうと、却って体に負担をかけてしまうことにもなりかねません。
子どもが靴下を嫌がるのはそのためです。

また、フローリングの場所などを見つけて裸足で気持ち良さそうに歩き回っているのもそのためです。

 
特に赤ちゃんの場合は気をつけていただきたいのですが、足の裏まですっぽり覆うようなベビー服がありますよね。

あのおかげで、体に熱がこもってしまう場合があります。

お子さんが不快そうにしていないか、足をバタバタさせて嫌がっていないか、よく注意してみましょう。

とにかく大人の足の裏と子どもの足の裏は「別もの」ですから、大人の感覚を当てはめてしまうとよくありません。

また、寝る時に靴下をはいたままでいると、これも熱の循環がおかしくなりますからお勧めできません。

大人の場合でもです。

どうしても足が冷えて眠れない人は、まず眠る前に足湯をして温めること、布団の中を温めておく事をお勧めします。

とにかく足をぴったりと覆って寝るのがよくなくて、せめて足の部分だけ毛布をもう一枚重ねておく程度にして、足が呼吸できるようにしておきましょう。