内ももと股関節、腰の力

二本脚で立つ人間の骨盤や背骨は、他の動物と違って縦に起きているわけですが、それを支えるのは、内もも(太ももの内側)の力です。
実際には、座っている時にも内ももの力が働いて、背骨や骨盤を起こしています。

だからここの力がない人は、腰や背骨の力が非常に弱いです。
そして、この内ももの力がないと、体の力が外側に逃げていってしまいます。

腰は下がり、がに股になってしまう。
とてもこのような体が健康な状態であるとは思えません。

腰や股関節などもすぐに痛くなるでしょうし、このような体では充分に内蔵も働くことができません。
この内ももの力というのは、そういう意味では身体の土台なんですが、精神面でも土台となっている、ということが言えます。

ここが弱い人は自分の体を支える力が不安定なわけですが、精神面でも内側の柱がしっかりとしない傾向があるのです。
体を支える力が弱い人は、すぐ何かに寄り掛かったり、ひどい時にはすぐに寝転がってしまいますが、精神面でもすぐ何かに寄り掛かってしまい、さらには立ち上がることをやめてしまうのです。

以前、「腰の強さは粘り強い忍耐力とつながっている」ということをどこかで書きましたが、その力が弱いのです。で、この内ももの力というのは、腎臓の強さともつながっていて、どうしても腎臓が弱い人というのは、その強さが足りないのです。
(水疱瘡は腎臓の発育を促します。)

そして元をたどれば、必ずというわけではありませんが、水疱瘡の経過をきちんとしていない人に多いのではないかと推察しています。

ともかくそういう人も、人一倍、内ももを丈夫にしていって頂かないといけないのですが、その訓練の一つは、おなじみの「開脚」です。
開脚をして、腰を起こしていく。

しかし、この体操は、内ももの弱い人でも簡単に出来てしまう場合も非常に多いのです。

細かくチェックしてみると本当は出来ていないのですが、内ももが柔らかいせいで、脚が楽々開いてしまい、そのせいで背筋もピンと起こせてしまいます。

そういう場合は、また違った体操、特に苦手なものを一生懸命やって頂く必要があります。

当塾の体操教室でそれは実際にお教えしていきます。

一方、股関節が固く、開脚が極端に苦手な人には、水疱瘡より、おたふく風邪を経過していないんじゃないか?と思える人のほうが多いです。

そういう人は関節そのものが固く、開脚系の動きが非常に苦手です。
婦人科系(生理痛等)の問題に悩んでいる人に多いです。
ちなみに、先日の整体教室で紹介した、整体の型の訓練と腰の訓練…中腰でまたがる姿勢とか、四股の姿勢とか、これらもその内ももを丈夫にする訓練の一つです。

つまり整体を行う側の人間っていうのは、内ももや腰を充実させ、身体的にはもちろん、精神的にも、何かに寄り掛かかるのではなく、しっかりと自立しているということが大事なのかな、などと思います。
もちろんこれは、私自身の課題でもあります。