腰の要〜腰痛と姿勢、骨盤の関係

身体のしくみ

整体を受けるきっかけになったお悩みとして、最も多いのが腰痛ではないでしょうか。

腰痛の原因として、背骨(腰椎)の歪みや骨盤の歪みなどが挙げられることが多いのですが、細かく言えば原因は本当に様々です。

ただ全てに共通していると言っても過言ではないポイントが1箇所ありまして、それは骨盤の上端部分です。
冒頭の写真の、赤い印をつけた部分です。

そしてその箇所の状態は、腰痛に限らず、もっと全身の様々な状態、さらに見方を広げると、その人の若さや丈夫さ、生命力といったものまで反映している、と考えられる場所です。

ちょっと話のスケールが大きくなりすぎましたが、それくらい、立って歩く人間という生き物にとって、まさに「要」となる場所です。

人の体はほかの動物と違い、背骨が縦になっていて、そして頭を支えています。
その土台が骨盤です。

体のあちこちが疲れてくると、背骨は後ろに飛び出すようになり、やがて湾曲していきます。

たとえば呼吸器の疲れが長期間たまってきたり、あるいは老化現象で呼吸器が弱ってくると、上の図のように、胸の裏側にある背骨が飛び出して猫背になります。

それが解消されずに時間が立つと、湾曲する部分がさらに下に広がっていき、下の図のように全体が丸くなってしまいます。

そうなると最終的に、骨盤が後ろに傾きます。
当然、お尻も下がります。

そしてその結果、膝も曲がってしまいますから、膝の問題も起こりやすくなります。
(実際には膝だけでなく、股関節にも不自然な形で上半身の重みがかかり、場合によっては股関節の痛みなどを引き起こします。)

こういう体になっている人、あるいはなりつつある人の場合、必ず冒頭の写真の赤い部分、骨盤の上端部分に硬直が生じています。

そしてその場所は、ぎっくり腰の場合などによく痛みが出る場所でもあります。

本来、正常な背骨の状態というのは、上の図のように、ゆるやかなS字曲線を描いています。
その形状のおかげでクッション性を持ち、頭の重さ、上半身の重さを負担なく支えられるようになっています。

ところがこのS字曲線が崩れてしまうと、そのクッション性はなくなり、上半身の重みをバランスよく支えられなくなります。
そして、稲の先端の穂が重くなって頭を垂れた時のように、どんどん猫背がひどくなっていきます。

そしてそれらのツケを、背骨の土台である骨盤が受けるようになってしまうわけです。

その「ツケ」が集約される場所が、その骨盤の上端にあたる部分です。

建造物が老朽化してバランスを崩す時は必ず左右どちらかに傾くものですが、人間の体も同じように、まずは左右どちらかに傾きます。

そのため、上記の骨盤の上端の右側、もしくは左側に激しい硬直が生じる、あるいはどちらかが激しく痛む、というような症状になります。

ちなみに、上半身の傾きが、その人の体が耐えられる限界を超えた時に、ぎっくり腰は発生します。

つまり、発生するずっと前から、体は傾き、そして疲れていたということです。たまたまその時に限界値を超えただけで、それ以前から原因はずっとあったということです。

正常な骨盤上端の状態というのは、弾力があり、なおかる少し窪みがあるような状態です。
その部分を触ってみると、スッと指が引っかかる窪みができています。

そういう人は腰に適度な反りがあり、弾力性があります。

なので行動もスムーズだし、元気です。

若い人でも腰に反りと弾力がないと、元気がなく、なんとなく老け込んだような印象があります。

この部分は腰のくびれやヒップラインにも影響していますから、美容面でも重要と言えるでしょう。というよりも、身体内面の元気さがその人の美しさ、輝かしさとでもいいましょうか、それに反映されているといってもいいでしょう。

ここが硬直し、お尻が落ちるということは、要するに老人体型になっているということです。
そうなるとどうしてもバイタリティがなくなってくるのです。

ある程度年齢を重ねている人でも、ここがしっかりしている人には積極的、行動的な人が多いです。

ではこの場所の弾力を取り戻す、保つためにはどうしたらいいかという話ですが、実際のところは、ここは上半身の状態が集約された場所ということですので、ここだけをどうにかすればいいというわけではないんですが、まずは当ホームページでも紹介している基本の体操を継続することです。

特に2番目の開脚で腰を起こすこと。
5番目の反りの体操(ただし極端に固い方はできません)。この二つは重要です。

ちなみに、図のように骨盤の上端の部分を誰かにしっかり押さえてもらい、ヒップアップするような状態で骨盤を上げてみると、上半身がスッと上に伸びます。さらにそのまま歩いてみると、足が楽に伸びて、非常に歩きやすくなります。

ただしこれは、正しくやるには直接指導を受けてみないと難しいかと思います。
体感してみたい方は整体を受けにいらしてください。

一度体感できると、自分でもそこを押さえて、骨盤の上がった状態を作ることができます。
もちろんそれは一時的なものですが、それを継続することで徐々に修正していくことも可能です。

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