肩もみ等、筋肉を揉むということ

愉気法

気になる記事をSNSで見かけました。

軽い脳出血か何かを起こしたという人がいて、その原因と考えられるのが、首のマッサージのしすぎ、だというのです。

 

これがどこまで本当で、どこまで正確なのかはわからないけれど、整体の勉強をしていた時代に、よくそういう話は聞きました。

肩や首を刺激しすぎると、頭がフラフラしてくる人がいるから気をつけなければいけないと。

急に頭に血が上って倒れたという事例もあると聞きました。

 

実際にそういう事例は自然体健康塾では一件もないし、そういう人にもあったことはありませんが、ただ、マッサージの受けすぎで筋肉を逆に固くさせていると思える人は、何人も見てきました。

 

明らかに不自然な固さなんです。

たとえば、ずっとペンを握っている人の指に「ペンだこ」ができるのと同じで、人の体は外部から刺激を与え続けると、その部分は分厚く、固くなります。

そんな感じの不自然な固さが、背中や肩にできているのです。

 

そういう方はきまって、最初の頃より強く揉まないと効かなくなってきた、といいます。

そして刺激を加えれば加えるほど、さらに固くなっていくという悪循環です。

 

もみほぐすという技術はマッサージの範疇ですから、整体では基本的に行わないのですが、そういう意味で揉むという技術はとても度合いが難しいものです。

確かな技術、知識、経験を持つマッサージ師さんなら安心なのでしょうが、最近はリラクゼーションの揉み屋さんみたいなところも増えています。

あまり他業種のことをとやかく言える立場ではありませんが、そういうところには、雇われてちょっとの研修を受けただけの人がいたりもするので、ちょっと怖いなと思います。

 

しかも60分コースとか90分コースとか、そもそも時間で決められていること自体が不自然なようにも思うのですが。

その人の体がどれだけの刺激を必要としていて、どの程度の刺激が最適か、体を変えていくということはそういうことだと思います。

 

 

ちなみに、そうして固くなってしまった体を元にもどすのはなかなか大変です。

まず刺激を与えないで、その固くなった部位が戻るのを待たなければなりません。

「愉気」をすることでそれを促すことはできるのではないかと思いますが、同じ人で比べることはできないので正確なことはわかりません。

ただ、物理的な刺激ではない刺激を感じてもらうことで、感覚を敏感にしていくことができます。

 

愉気やソフトな刺激、あるいは瞬間的な刺激になれていくと、強く揉み続けるような継続的な刺激はものすごく不快に感じるようになってきます。

それは逆にいうと、ちょっとしたきっかけで体が反応するようになる、敏感な体になっていくということです。

そうなってくると、整体の効果も上がります。

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