体と心の繋ぎ目〜頭部・頸部の手当て(愉気法)

体と心の話

当塾の整体の際、必ずといっていいほど確認する身体のポイントがいくつかあります。

その中の一つが、それは首にあるピンポイントでして、別に首が痛いとか、頭が痛いとか、そういう『症状』というのとは関係なく、どんな方であってもその部分の状態を確認します。

 

首というのは、頭と胴体のつなぎ目です。

極端な言い方をしてしまえば、「心と体のつなぎ目」です。

こんなふうに、一言で表現できるほど、体と心というのは単純なものではないのですが・・・。

 

ただ、やはり何か体に問題を抱えている人というのは、ほとんどの場合、この場所に何らかの異常感が発生しているのは間違いありません。

多分、今までに見た人の中で、ここに全く異常感のない人はいなかったと思います。

それくらい、その人の状態を表す場所です。

 

見方や技術は違いますが、カイロプラクティック(本来の)でも、同じような部位(上部頸椎)を要のポイントとして見るようです。

上部頸椎だけを調整するという専門家の方もいます。

 

ただ当塾では、この場所を直接矯正したりするようなことはなくて、別の場所に触れていくことで、結果的にこの首のポイントに変化が起こるのを待ちます。

それは、この首のポイントというのも、本当の原因というわけではなくて、多くは頭の中の状態の表れであるからです。

だから首を直接押したり引っ張ったり捻ったりしても、なかなか変化しないことが多いです。

 

で、どうやってその頭にアプローチしていくかというと、決して頭の中に手を突っ込んで触れることはできませんが、頭の表面というのは、やはり中身の現れであったりもするんです。

頭が緊張すれば、頭そのものが実際に引き締まりすぎて、カチカチになる。

使い過ぎて疲れてくれば、本当に「頭の中がいっぱい」になったように、ふくれあがってくる。

怒りが吹き出しそうな状態ならば、まるで火山の噴火口のように、頂点が盛り上がってくる・・・というように。

そういう頭の状態を手で感じながら整えていくと、首のそのポイントも、変化しやすくなっていくわけです。

 

ちなみに、頭蓋骨というのは複数の骨が繋ぎ合わさってできています。

一般的には、頭の骨は動かないとされていますが、実際はその繋ぎ目は微妙に動きます。

その微妙に動く繋ぎ目にこそ、『急所』というのが存在するのです。

 

また、一カ所だけ、自発的に動かせる関節があります。

それは顎関節です。

そこは、首のポイントと同じ位に、頭の中の状態が現れている場所といっていいでしょう。

緊張の強い人、我慢、抑圧・・・etc.の強い人は、自分で意識する以上に食いしばっていて、力がかかりすぎています。
顎関節症のほとんどが、そういった理由で起こっていると当塾では考えています。)

 

少々専門的な話になりましたが、この首のピンポイントがゆるんでいくと、肩や胸の緊張もゆるんでいき、お腹に深い息が入っていくのがその場でわかることがあります。

そしてその結果、お腹がゆるむことで、片側に縮んでいた体が、その場で解れていくこともあります。

 

もちろんそれらを保つためには、何度も繰り返すことが必要なんですが、こうしたことから、内蔵の問題、腰、膝、肩などの問題も、実はその首のポイントに・・・

さらにさかのぼれば、頭の中に本当の原因がある、ということは、実に多いことが分かります。

 

大変難しいようですが、首、頭に触れること自体は、一般の方でもできるようになります。

もちろん、プロのように上手にはできないでしょうし、触ったからすぐに状態が読める、というものでもないでしょうが、決して危険な方法ではありません。

その技術の元となっているのは「愉気法」ですので、プロでなくても、丁寧に行えばある程度変化を起こせます。

特に原因や対策がわからない問題を抱えている人に対しては、必須の方法と言えるでしょう。

愉気法については、DVDで独習して誰でもできるようになりますので、ぜひ参考にしてください。

 

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