咳の意外な原因

身体のしくみ

風邪をひいて咳が止まらないとか、喘息等の病気によって咳が止まらないということはよくあります。

咳というのは肺や気管支の異常として捉えられることが多いかと思いますが、整体的には、さらにその背景として腹部の状態が原因となっていることがあると見ています。

厳密には、単に腹部に異常があるというよりは、主に心理的な要因があって腹部が硬くなっている人が、それこそ風邪などをきっかけに咳が出始めて、それが止まらなくなることがあるのです。

あるいは、風邪などのきっかけがなくとも、腹部の硬直が限界に達した時に、原因不明の咳が出始めて止まらなくなります。

腹部には、感情の動きがはっきりと現れます。不安や恐怖、悲しみなどの大きな感情の動きがあると、主にヘソの上部を中心に、腹部が硬直を起こします。
感情の種類によって若干違うのですが、みぞおちに極度の硬直が起きたり、時には鳩尾や左上腹部(心臓より下の部分)に石のような玉が感じられることもあります。

とにかくこれらの場所は、横隔膜の動き、さらに肋骨の動きにも影響し、結果的に呼吸に影響するわけです。

その結果、咳が止まらなくなります。

整体ではそもそも、こどもの喘息のほとんどが心理的要因で起こっている、というふうに考えています。
喘息の症状があるこども(実際には大人も)のほぼ全てが、上記のような腹部の硬直が慢性化しています。

したがって、咳が止まらないという症状を訴えている人の場合は、腹部を丹念にゆるめていかなければなりません。

お子さんの咳(喘息)の場合は、特にお母さんが心を穏やかにして、お腹に手を当ててあげる(愉気)ことが必須です。

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