つい先日、最近独立企業した人が、病気で倒れ、仕事ができなくなってしまった、という知らせが届きました。
先々まで入れていた仕事は全てキャンセルとのことです。
個人事業のため、その人自身が仕事をできないとどうにもなりません。
とても悔しいだろうし、途方にくれていることと思います。
実はこういうケースはよくある事例で、本来望んでいた環境を手に入れた途端、病気などのトラブルでそれらが頓挫してしまう、ということはよく聞く話です。
その理由については、様々なところで話している通りで、
- 人間には環境の変化を嫌うという本能がある
(仮に劣悪な環境でも、そこでの生活に慣れているから) - その願望は潜在意識的には本当に望んでいるものではなかった
(親や周囲の望みを自分のものと勘違いしている、等)
といった理由があります。
ではこの方の場合は、どうだったのでしょうか?
上記のどちらも、ある意味部分的には当てはまっているのですが、知っている限りの情報では、その方には「焦り」があったように感じます。
おそらくその方の起業したいという願望は、本当の願望ではあったと思います。
そして今までのサラリーマン生活を早く終わらせたかったのも事実だと思います。
しかし、独立企業してやっていくには、まだまだ恐れがあった様子でした。
ですが、そんな自分の恐れに蓋をしつつ、同業の先輩からいろいろとアドバイスをもらいながら、時にはまだ躊躇しているその様子に喝を入れられたりもしていた様子です。
そして背中を押され、ついに高い目標・課題を掲げ、思い切って独立し、仕事を始めた途端の病気だったようです。
おそらく、本当のところ、本人でも気づかないところでは、まだまだ抵抗があったのでしょう。
だけどそこを気合いで封じ込め、推し進めた結果、潜在意識からのブレーキがかかったのではないでしょうか。
本人としては、やっとやる気になってスタートラインに立ったところ、よりによってこのタイミングで倒れるなんて・・・という思いでしょう。
だけど、このタイミングだからこそ、なのです。
まだ走り出したばかりだから、今ならまだブレーキが効くタイミング、そのギリギリで、潜在意識がブレーキをかけてくれたのだと思います。
もっと加速してからの急ブレーキでは、さらなる大事故になりかねません。
潜在意識は、その絶妙なタイミングをしっかりとわかっているんですね。
このようなことが起こった時には、無理に抵抗しない、焦らないことが大切です。
たとえば病気で入院してしまったなら、病院という今までの生活の延長にはない、非日常の場所で、客観的に自分を振り返ってみることが一番です。
(そのために潜在意識は病気という手段を選んだはずですから。)
つい、今すぐでも今までの生活に戻りたい、今までの生活を取り戻したいと思ってしまいがちですが、そこにそのまま戻ったのでは同じことの繰り返しです。
いずれにしても、このようなことには本当は起こらないことが理想ではありますが、実際にはそうもいかないものですね。
ただ、潜在意識のことをわかっていると、こういう時にきちんと立ち止まり、その意味を理解することができるのは間違いありません。
そしてそのブレーキにより軌道修正しながら、より正確な道筋を発見していくことができるでしょう。
また、コロナ禍により、やりたいことがストップさせられてしまった、という方も多いことでしょう。
これもある意味、多くの人々に共通して訪れたブレーキの一つ、ととらえることができます。
このことについては、簡単なワークとともに遠隔愉気/現状の不安(緊急事態)を乗り切るために」という特別音声のほうで紹介していますのでご参照ください。※特別音声の公開は終了しました。