腕や指の痛みといっても様々な症状、様々なパターンがあります。
もちろん原因も様々です。
仕事で腕、指を酷使するというのであれば、その疲労が原因であることは明らかでしょう。
しかしそういうわけでもないというのであれば、おそらくその原因は腕や指そのものにあるのではなく、もっと体の中心部にあるはずです。
一般的に、首の骨（頸椎）がズレたり歪んだりすると腕に痺れが出る、と言われています。しかし首というのは大変デリケートな部分であると同時に、首だけが単独でおかしくなるということは滅多にありません。
そのため自然体健康塾の整体では、首をボキボキ鳴らして矯正するようなことはほぼありません。
意外に多いのが、実は首の付け根から肩甲骨の間にかけての部分の動きが悪くなっている人です。
ここは首を支える土台となっている場所ともいえます。
木にたとえると、根っこの部分です。
そして肩甲骨に挟まれている場所ですから、腕の動きを左右する肩甲骨との関連が非常に深い場所です。
腕、指に症状が出ている方は、必ずここが固くなっているといっても間違いないでしょう。
特に寝ていると痛む、しびれてくるという方は、この部分が固くなって、弾力・クッション性がなくなっているのです。
そのため、仰向け時に自分の体の重みを分散することができず、ここに負荷がかかり続けます。
その結果、やがて腕や指に痺れや痛みが出てきます。
起き上がってしばらくすると、その負荷も分散するので治まるのですが、重症の人は起きている間も症状が出続けています。
ちなみに、この部分は先ほど書いた通り、首の土台となっている場所ですから、首から上に何らかの異常がある人も必ず硬直している場所です。
ここの硬直がなくならない限り、首もよくなりません。
逆に、ここがゆるむと首がスッキリし、頭が軽くなります。
とはいえ、この部分が固くなるのにも様々な理由が積み重なってのことですので、簡単にスッキリゆるむというわけにはいかないのですが、腕や首といった別の場所の問題の要因となる、非常に重要な場所であることは見落とされがちです。
普段自分でできるケアとしては、この動画で紹介している体操がおすすめです。
