便秘、下痢に関する重要ポイントと心理面

体と心の話

今回はまず便秘について少し書いてみたいと思います。

(後半で下痢についても触れます。)

今までの経験上、直接的に便秘に響く整体的ポイントとしては、左の下腹(ヘソの斜め下45度で、左の腸骨との間の位置)です。

もう一つ付け加えると、その裏側にあたる腰の左側で、腰椎の4、5番あたりの左側から左の腸骨上端の際にかけてです。

それ以外に、色々と便秘に影響するツボ、急所と言われる場所はいくつか習ったりしてきましたが、私の経験上では上記の2か所のほうが断然重要です。

正直ほかの場所はあまりピンときていませんが、単に私の技術不足、知識不足なだけかもしれません。

ただ、上記2か所を調整すれば必ず出る、というほど甘くはなくて、便秘にもいろいろな背景があり、それに至るまでは歴史があります。

特に左の下腹というのはいろんな要素が溜まりに溜まって異常を訴える場所で、ここがおかしくなる前には必ずと言っていいほど、へその左上の部分が張っています。

ここは胃の状態を表す場所でもあると同時に、「感情の急所」とも言われる場所です。

簡単に言うと、交感神経が活発になりすぎている状態で、一般的によく便秘の原因と言われているものの一つです。

つまり、その背景に心理的な要因を抱えていることが非常に多い、ということです。

「腹に溜め込んでいる」というわけです。

最初に溜め込む場所が左上、それが慢性化してくると左下に及び、そこまでいくと人によっては便秘を起こす、というような流れです。

その頃には左の腰も硬くなっています。

このへその左下、腰の左側といったポイントは、手を当てて「愉気」するだけでもいいですが、特にお腹は少し抑え込んで刺激するほうがいいでしょう。

気になる方は整体の際に直接お尋ねください。

便秘の原因は食生活の乱れ、と思われる方も多いかと思います。

実際そういう面もあるとは思いますが、食生活を改善しても変化しないのであれば、やはり原因はほかにある、ということなのではないでしょうか。

下痢についても、ポイントは便秘とよく似た部分があります。

基本的にほとんどの下痢は、抑えることなく全て出し切ることが理想です。

それを促すのは、便秘と同じで左下腹がポイントとなります。

慢性的に下痢を起こしやすい人は、これも便秘と同じで、ヘソの左上に違和感が表れています。

ただ、その表れ方には違いがあります。

便秘がちな人の場合は膨れ上がるように張っていることが多いです。

一方、下痢がちな人は弾力のない硬さに、あるいは逆にズブズブに弛緩していることがある(ただ、弛緩の奥に硬い芯のようなものがあったりする)という傾向があります。

これらも、慢性の人の原因としてはやはり心理的な部分が大きいのですが、それにも違いがあります。

傾向としては、便秘がちな人は不満やイライラを溜め込んでいる下痢がちな人は心配やショックを抱え込んでいる、という傾向があります。

ただし下痢の場合、悪いものを食べてしまった結果下痢になったり、ノロウィルスなどの影響というのももちろんあります。

その場合はヘソの右上、肝臓のある場所も重要なポイントとなります。

当然その場合も、しっかりと出し切ることが重要です。

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