漏斗胸(後天的、軽度)の原因について

元気な人はしっかりと胸が開いた様な姿勢をしているものですが、胸が開くどころか、強く閉じてしまう、そして陥没してしまうという人がいます。

それは急にそうなってしまうのではなくて、主に子どもの頃から、徐々にそうなっていくようです。

「漏斗胸」という病名で呼ばれています。

 

ネットで調べてみると、すぐに情報が出てきます・・・が、結構衝撃的な写真が出て来ることもありますのでご注意ください。

胸の部分がポコンと大きく凹んでいたりします。

 

実は私自身、陥没とまではいきませんが、以前は少し胸部が凹んでいるような体型・姿勢をしていました。

今でも、そのような姿勢を意図的に作り出すことはできます。

 

漏斗胸には先天的なものもあると聞きます。

だとすると、ここから先の話は、先天的症状には当てはまらない話です。

あくまでも私自身の漏斗胸的な姿勢と、過去に観た胸の凹んだ人とを分析しての話であることをご理解ください。

 

漏斗胸というのは、胸の中央でろっ骨を束ねている「胸骨」という骨が陥没するものです。

特に乳首の高さより下、みぞおちの上部にかけてのあたりが凹むようです。

 

私の場合、お腹の上部に力を入れて猫背になり、肩の前方に力を入れるとそのような体型になります。

コツ(…というのも変ですが)は、背骨の胸椎6〜9番辺りを後ろに飛び出させて固めるように力を入れることです。

 

この胸椎6〜9番辺りというのは、主に感情の動きが表れる場所です。

お腹の上部とも対応しています。

 

つまりこれは、自分の感情をぐっと腹にこらえ、肩をすぼめ、身を小さくする時の姿勢なんです。

まるで、自分の存在を小さく…自分の個性とか、願望とか、欲求とか、そのようなものをできるだけ押さえ込もうとするような・・・。

だけど、どんなに押さえ込んだとしても、普通は完全に打ち消すことなどできないでしょう。

やはり普通は、我慢しても我慢しても、「自分」は出て来ようとするものです。

だけどその度に、その自分をまた押し殺さなければならない、そんな環境にあるとしたら・・・

何度も何度も自分を殺し続けるのはとてもつらいことです。

だから、もうそんな「自分」が出て来ないほうがいい。

背中を丸め、胸を狭め、胸の一番奥の奥にしまい込もうとします。

しまい込んだだけでは足りません。

更に胸を凹ませて、決してもう開かないようにロックするのです。

繰り返しますが、これは自分の体感と、観察結果を踏まえてのことです。

漏斗胸の全てに当てはまることではないでしょう。

 

だけど、「漏斗胸」とまでいかなくても、もの凄く腹部や胸部に力を入れたままの人たち、そしてそんな子ども達を観る度に、その閉ざされた胸の奥に隠し続けている何かを感じるのです。

だから、そうした症状を治すためには、胸を開く手術とか、飛び出した背骨をボキッと押し込む矯正術とか、矯正ギブスとか、そういうもので形だけを整えてもダメなのです。

そういう傾向を修正していくには大変時間がかかるものです。

焦る気持ちや不安もわかりますし、手術や矯正を選択することを止める権利など私にはありません。

でも本当は、少しずつでも、その胸の奥にあるものに耳を傾ける姿勢も大事なんだと、私はそう思うのです。

いつか堂々と、胸を張って、自分らしく過ごせるような、そんな環境を創っていくことが、本当の意味での解決法だと思っています。

 

 

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