
3. 自働運動 〜無意識的運動〜
[その1.解説編]
体の自然な力を取り戻し、充分使い切る・・・
そんな福井自然体健康塾のコンセプトを地でいくようなメソッドを紹介しましょう。
つまり最も皆さんに知って頂きたい、実践して頂きたいものです。
徹底的に体質を改善したい人、どうしていいか分からない身体のトラブルに悩まされている人はトコトン実践して頂きたいのですが・・・
実践の前に若干の説明をさせて頂く必要がありそうです。
これから紹介する方法を、整体法創始者・野口晴哉氏による「活元運動」としてご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、ここでは当方において馴染み深い「自働運動」と表記させて頂きます。
一般的に「運動」というと、形が決まったもの、完成形にできるだけ近いポーズをとれるようになる運動とか、筋肉を鍛える為のもの、カロリーを消費させるためのもの、といったイメージがありますが、この「自働運動」はそれらとは全く異なります。
例えば・・・腕をどこかにぶつけたとします。
思わず、腕を振ったり、さすったりするでしょう。この「思わず」「無意識に」やってしまう動きというのはとても大切で、そうすることでぶつけた衝撃を和らげ、腕を守り、治そうとします。
右に何度、左に何回転、早さはどれくらい・・・そんな計算をしながら振る人はいませんよね。
無意識に振って治そうとしています。
悪い物を食べて吐き出す時も、「思わず」吐き出してしまうわけです。
口をどれくらい開いて、お腹にどれだけ力を入れて、背中は何度に丸める・・・などという計算をしている場合じゃないですよね。
するまでもなく、無意識のうちに体が働きだすから吐き出せているんです。
こうした無意識的な働きが高まると、今傷めてしまった場所を修復するだけでなく、随分前に傷めてしまった所も修復しようとする動きが出てきます。
例えば、捻挫して歪んだまま固まってしまった関節まで動かしたくなるんです。
歪んだまま固まった関節はもう痛みを感じません(多くの場合、その状態を「治った」としてしまうのですが…)。
痛みを感じないから、動かしてゆるめようという働きも起こらなくなってしまっているのですが、体が敏感になってくるとそういう場所さえ動かそうとする働きが蘇ってきます。
「自働運動」に習熟した人なら、過去に怪我や病気で傷めた場所が動きだし、少し痛みが出た後で治っていった・・・という経験をすることがあります。
逆に考えると、それだけ多くの人が体の中に異常を封じ込め、感じなくなってしまっているのです。
現在どこかの不調で悩んでいる人も、意外な場所が原因となっているかもしれません。
「自働運動」とは、ただ体にまかせて、ユラユラ、バタバタと連続して体を動かしていく運動です。
頭で考えた動きよりも、思わず手を振るときのように、寝返りや貧乏揺すりをするときのように、自分はどこが悪いのだとか、どういう運動をすべきなのだとか、そのような考えや知識を捨て、ただただ体が動きたいのに任せて動く運動です。
そのためには、とにかく心を静めて行うことがポイントです。
頭の中がザワザワしていたのでは、「無意識的」な動きが出にくいですから。

この運動自体が身心を改善する事に直接繋がりますし、感受性の訓練にもなるものです。
体が、無意識が「こうしたい」という動きを発現させるのですから、「体の声を聞く」「心の奥の声を聞く」訓練とも言えます。
理屈ばかりを書きましたが、これでも一割も書き切れていない程奥が深く、その変化も大きいのが自働運動です。
体質の改善にも、身心の能力開発にも必須といっていいでしょうし、整体やその他の健康法の効果をしっかりと体にしみ込ませるためにも、普段から自働運動を行って感受性の豊かな体にしておくことをお勧めします。
では、次のページでその実践法を紹介致しましょう。
出来るだけ自然で、的確に体を変えていく動きを出していくためには3つの準備運動をしておくことがお勧めです。
あとは静かに座って、体にまかせてユラユラ・バタバタと体を動かし続けてください。
自働運動はDVD,ビデオ講座でご覧頂けます。
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