
2. 就寝前に疲労を抜く「脱力体操」
朝起きても前日の疲れが残っている人、毎日の疲労がどんどん溜まっている人というのはもちろんですが、部分的な疲れの蓄積が様々な体のトラブルの元になっていることがあります。
例えば腕の使いすぎ、目の使いすぎ、腰への負担、長時間同じ姿勢でいるために決まった場所に負担がかかり続ける・・・。
その他にも、胃への負担、肝臓への負担、頭の使いすぎなども部分的な疲労と言えます。
「食べ過ぎ」「飲み過ぎ」・・・などの事ですね。
特定の部分に偏って負担がかかっていると、アンバランスな状態を引き起こします。
お風呂に入ったり、一晩休んで疲れが取れる部分と、取れていない部分が出てくるわけです。
その一部分の疲れのせいで、朝目覚めてもまるで全身が疲れているかのような錯覚が起きてしまうことがしばしばあります。
そのため、もう一休み(二度寝)してしまうのですが・・・
今度は、他の部分がゆるみすぎてしまうというアンバランスな状態に。
悪循環ですね。
こういった部分的な疲れも、前のページの肩こり体操のように“一旦力を入れて脱力する”という方法を応用できます。
これを全身で行う、「脱力体操」をご紹介しましょう。
まず、仰向けになります。
そして、自分の体を丁寧に感じながら、「伸び」をしてみてください。
上下に体を伸ばす「背伸び」でなくていいんです。
体を捻ったり、片手だけ伸ばしたり、「く」の字に曲げたり。
どんな形が一番気持ちよいでしょうか?
多くの場合、緊張している部分を伸ばしたり、そこに力を集めて改めて緊張させたり、ということをしたくなるはずです。
気持ちいい形が決まったら、 少しだけその形を保って、一気に脱力します。
または、少しだけ強調してから脱力するのも効果的。
「1,2,3」と数えて力を抜くのもいいでしょう。

脱力後はすぐに姿勢を変えず、しばらく余韻を味わいましょう。
もう一度、二度、三度と繰り返したかったら続けてみてください。
一回毎に形が変わっても構いません。
むしろ、変わっていく方が自然で、最初の脱力でうまく緊張がほぐれたら、二番目に疲れている場所、三番目に疲れている場所・・・とアプローチしたくなるものですから。
何回か繰り返していると、もうやる気が起こらなくなることでしょう。
そうなったら、好きな姿勢でお休みください。
こうした疲労の解消は、 寝ている間に“寝返り”として行っているものなんです。
ところが、部分的な疲労や溜まっていた疲労が多いと、寝返りだけでは処理しきれないんです。
「脱力体操」であらかじめ疲れを抜いておくと、寝返りの手間が省け、眠りをとても深くすることができます。
(睡眠時間が短くて済みますから、早く目覚めてしまうこともありますが・・・。)
また、上達すると、疲れのピンポイントに上手に焦点を合わせた形が取れるようになります。
やればやるほど上手になり、効率が良くなるわけですね。
そして自分の体の状態にとても敏感になり、普段の背伸びやストレッチも質が上がる、というメリットもあります。
どうすれば体がゆるむか、休まるかを、体が教えてくれるようになるわけです。
そういう面では、次に紹介する「無意識的運動(自働運動)」は究極のものとなるでしょう!
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