体・気・心〜福井県越前市の整体健康道場

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心のこと、体のこと、整体や健康法のこと、ここだけの話…など、 日々本音で書き連ねています。

 


 骨盤〜女性の体、生理、冷え性

 

妊娠・出産、排卵、生理という女性にしかない体の営みは、全て骨盤内部で起こることです。
「骨盤のゆがみ」「骨盤の開閉」ということはよく健康法の題材にもなっていますが、それは特に女性にとってかかわりの深い問題です。

とは言っても、骨盤のゆがみを整えれば健康になれるとか、骨盤を閉めれば痩せると一言で言いきれるほど単純ではありません。
ベルト等で強く締めつけたり、手でグイグイと力任せに押したり、中にはハンマーで叩いて骨盤を締めたり左右差を整えるという療法もあるようですが、そうした方法自体が自然な骨盤の動きを妨げる例も多いようです。
体は外から加えられる不自然な力に抵抗しようとするものですから、逆に身を固くして動きを悪くしてしまうこともあるでしょう。

また、骨盤の動きといっても、実際には骨盤だけが単独で動くのではなく、他の様々な部位と連携しあって行われるものです。
骨盤だけを無理に整えようとしてもバランスが取れません。

例えば、生理の前には、首や後頭部が緊張してきます。
甲状腺の働きに伴うものですが、生理の前になると首が凝ったり、頭が痛くなったりする人がいるのもそのためです。生理前のイライラというのもこの頃に起こりますが、それらは普段から首が固い人に多いようです。
甲状腺に特別な異常がある場合は更に深刻ですが、いずれにしても普段から首の動きをよくしておくこと、そして生理前のイライラや首コリが起こったときは、首の真ん中辺り(頸椎の脇、左右差があれば固い側)を自家製温湿布で温めておくと緩和する傾向があります。ぜひお試しください。

やがて胸(後ろ側では肩胛骨)が張ってきて、肩こりを感じる人もいます。そして間もなく生理が始まります。
大雑把な説明ですが、これだけでも頭や首、肩胛骨、骨盤という部分の動きが連携して起こるものであることがお分かり頂けるはずです。
もちろん実際には、その動きは背骨や他の部位を含め、日々細かに変化しながら起こっているものと思われます。

従って、生理の乱れや生理痛は、骨盤だけでなく、そのどこかに原因があって、骨盤と影響しあって起こるもの、と言うことができます。

その原因は様々ですが、案外多いと感じるのが神経系統の疲れです。
頭や目が首や肩に関係することは首のページ肩こりのページに書いた通りですが、これらが生理前の問題、そして生理そのものの問題に影響することは間違いありません。
生理前や生理中は頭がボーッとする、いつも以上に目や頭の疲れを感じやすい、パソコンや細かい資料などを見る気が起こらない…などの現象を訴える人は多いのですが、これは体がそれらによる悪影響を防ごうという自衛策ともいえるでしょう。
現実には仕事を休めない等の事情で、素直に体の言うことを聞いてばかりもいられないかもしれませんが、可能な範囲で注意すること、普段よりも目のケアをするなどに心がけるべきでしょう。

特に生理中は目を自家製温湿布で温めることで目や頭を休め、骨盤の動きをスムーズにし、生理中に起こるイライラをゆるめることにもつながります。
特に三日目に有効で、この時にイライラや不安定な精神状態になる人は、尾骨(尾てい骨)を温めるとよいでしょう。
これは一つかみの粗塩をフライパンで加熱して和紙等に包み、うつ伏せで尾骨の上(着衣のまま、紙を何枚か重ねて温度調整します)に15〜20分乗せておく「尾骨の焼き塩温法」がお勧めです。
生理時以外でも、神経の高ぶりを抑えるのに役立ちます。

頭の緊張した状態が続くと、骨盤や股関節を普段から強く引き締めすぎてしまう傾向があるのです。
強い精神的ショックが生理を遅らせたり、場合によってはそれがきっかけで生理が来なくなってしまう人もいる程です。
男性の場合は女性のような骨盤の動きが元々無いために、精神的なものと骨盤の関係性は非常に薄いのですが、女性の場合はダイレクトにつながっています。
女性にとって頭と骨盤はシーソーのような関係で、頭が強く働いている時には骨盤の働きが鈍くなり、生理や妊娠中のように骨盤の働きが活発な時は頭が働きにくい傾向があるのです。

こうした体のしくみから見ていくと、特に生理中や妊娠中のように、骨盤の動き(特に開き)が顕著な時期には、頭脳を酷使したり、神経をとがらせるようなことがない環境が理想的で、男性と同じ様な生活スタイルにはどうしても不自然さが伴ってしまうのです。
このことは女性はもちろん、男性の方も気を配るべきことなのかもしれません。


骨盤と足の境目である股関節は、もちろん骨盤内部とも影響しあっています。
骨盤の動きというのは見た目に分からないような小さな動きですが、股関節の動きは立って行う全ての動作の支点ともいえる場所です(実際には座っての動きにも)。
立って体を左右に捻ってみれば、左右の股関節にテンションがかかるのがお分かり頂けるはずです。
常に体を片方に捻ったり、片側に体重をかけるような姿勢を続ければ歪みが生じますし、片方の股関節が固い人はそちらに体をうまく捻れないはずです。
つまりそれは歪みが固定化してしまっている状態で、その歪みは骨盤と影響しあい、骨盤内部の血行不良などにも繋がってくるわけです。
生理の問題や不妊症、子宮筋腫、卵巣膿腫など、とにかく骨盤系統の問題には股関節の極端な固さや左右差などが伴っています。

そしてこれらは頭の緊張ばかりではなく、その他の内臓からの影響である場合もあります。激しい運動による負担、足首の捻挫などの怪我が原因となっているものも多いようです。他には、体の発育過程での無理、不自然さなども挙げられます。
特に足首は股関節や骨盤との関わりが深く、普段からよく回したり振ったりして柔らかくしておくことは大切です。
生理の時、特に生理痛のある人などは、足湯をすることで足首も弛みますし、頭の緊張も緩和する傾向があります。


また、股関節を開いたり、膝を倒したり、脚を伸ばしたりする体操は股関節や骨盤に影響しますが、開脚したから骨盤が開いたり、仰向けで膝を倒したから骨盤の捻れが元に戻ったりというように、瞬間的に骨が動くようなものではないようです。
歪んだり硬直した関節には、関連する筋肉や靱帯が固くこびりついてしまっています。それらの弾力をよくしていかなければなりません。
“脚を開いて骨盤が開き、太ってしまう”“内股の姿勢を取っていれば痩せる”・・・というような単純なものではありませんし、ベルトで締めたり、強く押したり叩いたりしていいものでもないことは最初に書いた通りです。


最後に、これも女性に多い「冷え」について付け加えておきましょう。
循環器系の問題による血行不良などもありますが、女性の場合は骨盤内部の問題が冷え性を引き起こしているという例は多いようです。
特に足の冷え(足の甲〜足首が冷える人が多く、これも足首と骨盤の関係性を示すものでしょう)が気になる人は多いはずです。
基本的に足湯をして温めることで循環もよくなりますが、それでも温まらない、すぐにまた冷たくなってしまう人は、腰や下腹にも強く冷えを感じているはずです。

骨盤内部の血行が悪いと、脚への循環も滞ります。
体は足よりも骨盤内部を優先するのでしょう。
下腹が温まれば足も自ずと温まるので、そういう場合は下腹又は腰〜お尻を温めてみましょう。
ただ、足湯のようにお風呂でそこだけを温めるのは難しいですし、タオルを使った温湿布でも衣服を脱がないとできないため、寒い時期には大変温めにくい場所です。逆に冷えてしまっては意味がありませんから、その場合は何か別の温かいもので代用するしかありません。

冷え性には半身浴がよいとされるのも 腰やお腹を温められるからです。
半身浴も悪いものではありませんが、できれば足もお腹も同時に温めるより、局所的に集中して温めたほうが良いのです。

また、足を冷やすことは骨盤の内部を冷やすことにもつながりますから、とにかく寒い時期はもちろん、夏の時期も、足を冷やさないようにする注意は必要です。
特に足首〜足の甲を冷やさないようにしましょう。



人の体というものは本当に神秘的なものです。
なかでも女性の骨盤というのは、生命を育み、生み出す場所です。
しかも長い歴史の中で、おそらく一度たりとも同じ人間が生まれたことはないというのですから、これを神秘的と言わずに何と言うのでしょうか?

その形状や内部の臓器は、生理学的に見た性の違いを示すものでもありますが、それに留まらず、男女の持つ感性や能力の違い、更には個人個人の個性まで表れる場所でもあります。
心が弛んだり、恋愛をしたりしても骨盤が弛むように、心の動きや他者に対する思い・気遣いまでにも骨盤は影響しているものです。

・・・いきなり規模の大きな話でピンと来ないかも知れませんが、人の体というのはそういうもののようです。
大切に、感謝と愛情を持って接していただきたい、そう思います。


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