聞けなかった声〜過去の不登校体験から

 

1.振り返るまでに

 

私が登校拒否(不登校)を経験したのは、高校1年の時です。

約3ヶ月登校拒否をし、その後休学〜自主退学しました。

もう20年以上も前の話です。

 

その時の事を、詳しく人に語る機会は多くありませんでした。

そのことについては、親ともほとんど話をした記憶がありません。

 

何故語る機会が少なかったのかというと、

それは、「上手に語る事ができなかったから」というのが、一番の理由です。

自分でもうまく分析ができていなかったからでしょう。

しっかりと向き合っていなかったのかもしれません。

 

 

当時のことは、思い出しただけで辛くて・・・という訳では無いんです。

確かに「あの時は辛かった」という『記憶』はありますが。

その頃を振り返り、感情的になってどうしようもなくなる・・・という事はありません。

 

それに、高校を中退したこと、登校拒否をしたことを後悔したことも一度もないんです。

学歴を聞かれれば、堂々と「高校を中退しています」と応えていました。

 

ただ、いつも困ったのは、「何故学校をやめたの?」と聞かれた時です。

いつも、うまく答えることが出来ませんでした。

「何だかわからないけど、どうしても学校に行きたくなくなって。」


・・・そんな答えしか出てきませんでした。

 

 

それが今になってこうして書こうと思ったのは、20年以上もの時を経て、自分自身の心の中で、不登校体験についての整理がついたというか・・・

何となく自分で納得できるような見解ができてきた、そんな気がするからです。

「自分が不登校をした本当の意味」とか、

「自分のその後の人生における不登校の意味」とか・・・。

 

と同時に、私の個人的な体験が、実は個人的なものではなく、他の方にとっても参考になる可能性もある、と思うようになったからです。

さらに、不登校の問題に限らず、人の心の問題、それに伴う体の問題、人間関係の問題…さまざまな問題の背景にあるものに関係する、共通したヒントがあるのではないか、と。

 

プロフィールのページに書きましたが、これは私がその後、心身健康指導の仕事を始めて、確信に至ったことです。

 

私の場合、自分自身の心の中をのぞき見るのに、20年以上もの時がかかったわけです。



では少しずつ、お話ししていきましょう。

2.なぜ行きたくない? >>

 

1.振り返るまでに
2.なぜ行きたくない? 3.本当の理由と言えない本音
4.大人、親との分厚い壁 5.親の言葉、教師の言葉 6.家、教室、相談室
7.深まり尽くした溝 8.親の描く将来と心配 9.子供の頃からの影響
10.不登校の意味と深層心理 11.親の評価と「ありのままの心」 12.少年からのメッセージ