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価値観の違いと体・心の癖
「どうしても価値観が合わない・・・」
まるで離婚の原因を表すような言葉ですが、確かに人と人の価値観の違い、性格の違い、相性や向き・不向きの違いという問題は、様々な場面で大きくのしかかってくるもの。
夫婦に限らず・・・。
では、価値観の違いって、何故起こるんでしょうね?
育った環境の違い、それは確かに大きいでしょう。
では、同じような環境で育ったら、同じような価値観を持つようになるのでしょうか?
それも、違いますよね。
同じ家で育った兄弟でも価値観は違いますし、一緒に生まれた双子だって違いがあります。
お兄ちゃんは勉強が得意なのに、弟は運動ばかり・・・とか、
弟は自分の意見をハッキリ言えるのに、お兄ちゃんは考えてばかり・・・とか。
逆に、 全く違う環境で育った人なのに、見事に価値観が合う人に出会うこともよくあります。
思考パターンや行動パターンがそっくりな人。
自分だけでなく、他の人同士でも似ているなぁ、と思う人はいるでしょう。
「AさんとBさんって、何だか同系統だな・・・」と。
何が同系統なのかよく分からないけれど、でもやっぱり同系統。
それで、その同系統の人同士って、何となく体つきが似ていることはないですか?
顔は似ていなくても、顔の形が同系統…とか。
四角い顔の人、顎が尖った人、丸顔の人。
ちなみに、丸顔で少しぽっちゃりした顔の人って、見た目通り陽気で、どこか無邪気な子供っぽいところを持っていることは多くないですか?
決めつけてしまうのもなんですが・・・
「ぽっちゃり」というのは太っているという意味ではなくて、体は小さくても、皮膚が柔らかそうでポヨッとした丸みが感じられる体型のことです。
ビルドアップしても、やはり丸い印象が残るものです。スラーッと手足が長い、という印象はあまりありません。
笑うと目が三日月のような形になって、そして何でもよく笑ってくれる、楽しい事が大好きで、自分自身もお喋りが大好きで、喜怒哀楽がはっきり表れるようなしゃべり方をするものです。そして、食べ物の話は特に大好き・・・
一方、面長で首が長く、手足も胴体もスラーッと長い比較的背の高いタイプの人はおっとりした人が多くないでしょうか?
しゃべり方も冷静でテンポが遅く、一言一言考えながら答えるような人。その発言内容も理論的で、あまり感情を露骨に表現するようなことがなく、常に頭の中には考え事がありそうな思慮深い印象があるものです。
しゃべり方だけではなく、動きも比較的ゆっくりしています。
サッと勢いよく立ち上がって素早く動く・・・という事が苦手そう(実際苦手な場合が多いですが)で、考えたことをサッと行動に移すのも苦手です。
スポーツもあまり好きではなくて、本を読むのが好きそうなタイプの人・・・。
これらは極端な、しかもごく一部の例でしかありませんが、このように体の造りとその人の行動形態や性格というのはかなりの面で一致しているものです。
そして、上記以外にも幾つかのパターンに分類することができます。
これは整体法の創始者である故・野口晴哉氏によって体系化された「体癖-たいへき-」という考え方ですが、詳細は野口晴哉氏の著作「整体入門 」などで紹介されています。
ネットで調べてもいくつか出てくることでしょう。
詳しく書いていると長くなるのでこれ以上は省きますが、この「体癖」という分類には人と人の関係、相性、人の価値観の違いといった何とも理解が難しい問題にまつわるヒント、可能性が多分に含まれています。
例えば上記の体が長いおっとりタイプの人というのは、動物に例えるとキリンのような雰囲気を持っています。
悠々と大地を駆け回り、高いところから草原全体を見回す生き物です。
キリンに足元をしっかり見よ、と言っても、もっとすばしっこく、豹のように飛びかかりなさい・・・と言っても、まず体の構造上無理でしょう?
いささか極端な例えでしたが、このようなタイプの人は体の重心が上のほうにかかっているため、すばしっこい動きが上手にできません。
そして体の一番上にある頭にエネルギーが偏りやすいので、体よりも頭をよく働かせるような造りをしているものです。
だから言葉も一つ一つ考える癖があるし、行動する前に考えをある程度まとめておかないと気が済まない傾向があるんです。
確かに考えてばかりで行動しないのでは、うまく世の中になじめません。周りの人に迷惑もかかります。
そうなるとそれは「悪い癖」ということになってしまいますが、大概そういう悪い癖が目立つ時というのは、その人の体の癖、重心の偏りが甚だしくなってしまった時。
それをうまく整えていくと、少しずつ平均に近づいていくものです。
生まれつきの体の特徴ですから無くなることはありませんが・・・角が取れる程度にはなるし、思慮深さ、聡明さといった良い面を発揮できるのではないでしょうか。
こういったタイプの人に、頭ごなしに「考える前に動きなさい!」「体を厳しく鍛える事こそ健康法だ」といっても理解し難いし、体に合わないのではないでしょうか?
ともかく、人の体には生まれ持った構造の違いがあり、それに伴った性格・価値観の違い、快感を感じるものも違えば、その表現の仕方も違う、といった個性があるのは間違いありません。
それらを一つ一つ把握するのはとても難しいものですが、親子でも、兄弟でも、その違いには顔が違うのと同じように生まれ持った違いがある、という事だけはお伝えしたいなと思ってこの文章を書きました。
その事に少しでも気づいた人からは、「ウマの合わない親を少し許せるようになった」とか、客観的に見ることができるようになった、という声も聞いています。
福井自然体健康塾でも整体法セミナーの中で、或いは特別講座などの際にこの話をさせて頂いています。興味のある方は是非お問い合せください。
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