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心のこと、体のこと、整体や健康法のこと、ここだけの話…など、 日々本音で書き連ねています。

 

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子供のストレスと心、愉気
  〜注意の欲求〜

 

当塾の考える『健康』とは、ひとり一人が持つ体・心の働き、個性が充分に活かされていること、と考えています。
決まった雛型があって、その型にはめることで「健康だ」と認定するようなものではありません。
つまり、様々な数値が平均値に落ち着くこととか、背骨をまっすぐにすることとか、そういうこととは別なのです。


このことは、特に子供の健康を回復する上でも大変重要なことです。

子供の病気にも様々なものがあります。
最近ますますアトピー性皮膚炎や喘息の子供が増えているようですが、それ以外にも、やたらと風邪をひく子、原因のよく分からない症状、それから、やたらと繰り返し怪我をする子もいます。

怪我などは偶発的に起こるものと考えるのが普通ですが、これも病気と同様、その背後には心の問題、子供なりの「ストレス」「不安」が原因として潜んでいることがほとんどです。

ただ、「ストレス」と言われても、何のことかはわかりにくいかもしれません。
実際には本人の自覚も無いことが多く、だからこそ、子供自身にはもちろん、親にとっても、つかみ所のない、得体の知れない不安なのでしょう。


その得体の知れない、そして実体のない不安の元として、
「注意の欲求」という、誰もが持つ本能の欲求が挙げられます。



人間には様々な欲求があります。
食べること、眠ること・・・これらは生きていく上で不可欠のものです。

食事や睡眠に対する欲求は、それが出来れば満たされます。しかし「注意の欲求」というのは目に見えないものだけに、非常にわかりにくいものです。

簡単に言えば“気をひく”こと、“心を向けてもらう”ことです。

注意の欲求は誰でも、年齢を問わず持っているものですが、特に幼い子供は親の注意を集めることに必死です。
自分一人では食べることも出来ないし、暑さ寒さも凌げない、親の注意が向けられていなければ生きていくことさえできません。
子どもにとっては、命に直結した問題なのです。


しかし実際には、親が食事や身の回りの世話を機械的にこなしていたとしても、それと注意の欲求が満たされることとは別問題です。
たとえば、育児書通りに赤ちゃんの授乳は何時間おきに…睡眠のサイクルは何時間…というように完璧にこなしたとしても、それは育児書に注意が向いているのであって、赤ちゃんに注意が向いているのではありません。

赤ちゃんがどのタイミングでお乳を必要とし、どのタイミングで眠くなるか、それは赤ちゃん自身の中にしか答えがありません。赤ちゃんに注意が向いていないと、それは分かりません。


「このようにあるべきだ」「このようにすべきだ」という“雛型”は親の側の観念ですから、赤ちゃんに限らず、それを押しつけられた子供の存在そのものはどんどん軽くなってしまうわけです。

そうして注意が集められていないことを感じると、子供は必死で訴えます。
大声で泣いて自分の存在をアピールします。
それでも欲求を果たせないことが続くと、今度は泣くのをあきらめ、病気や怪我をしたり、わざと親の嫌がること、迷惑をかけるようなことをしてしまいます。

しかし本人は「迷惑をかけて気をひこう」などと考えてやっている訳ではなくて、自分でも理由がわからず、「つい、やってしまう」のです。
だから、「何故こんなことをするの!」と咎められても、答えようがありません。
「何か不安でもあるの?」と問われても、それも分からないのです。



注意を向けることとは、教育熱心になることとも、心配をしてあげることとも別物です。

心配は、心配する側の心の中で起こる現象です。
「相手の為に心配している」なんていうのは勘違いで、自分自身の心の中に起こった心配を拭うために、相手にあれこれ押しつけているだけです。
それは、相手にとっては重荷です。

「こうであって欲しい」「こうなって欲しい」というこちら側の欲求を相手に伝えるのではなく、相手のありのままを見て、感じること、信頼することが「注意を向ける」ということではないでしょうか。



とは言っても、具体的にどういうことかとなると、それは分かりにくいかもしれません。
このホームページでも再三にわたり紹介している「愉気法」というのは、それに当たる一つの方便だと当塾では捉えています。
だからこそお母さん達に覚えて欲しいのです。

相手の体に触れて「早く治って欲しい」と念じるのでもなく、ただ手を触れた感じや呼吸のリズムなどを感じ、同調していくことです。

その感じを評価するのでもなく、分析するのでもなく、ただ味わうかのように感じるだけです。そうしているうちに相手の体や心がほどけて、徐々に変化していくのです。

愉気法の実践法についてはこちらに書いてありますので、是非ご参照ください。
そして愉気法と心の繋がりについて書いたこちらのページも是非ご一読ください。



お子さんの病気が心配なのは当然ですし、健康であって欲しいと願うのは当然です。
数多くの治療院に連れ歩いた方や、多くの健康法・療法を試みた方も多いでしょう。

しかしその方法論にばかり意識を奪われるのではなく、注意の欲求というものがその背後にあるということも、現実問題として考えて頂きたいと思います。



アトピーの肌荒れには、温湿布を当てることをお勧めしています。
しかしこれも、「気持ちいいね…」と心を込めて、お母さんが行うことに意味があります。

その他の様々な知識や技術はもちろん意味のあることですが、それらを駆使する以前に、心を向けることなら誰にでもできるはずです。
相手を味わうように感じるだけなら、手を触れなくてもできます。
映画や音楽に浸る時のように、相手の姿、声などに浸ってみることも簡単です。
面影を味わうだけなら、目の前にいなくても出来ます。

心が向けられていることは、必ず相手にジワジワと伝わっていくものです。



『注意を向ける』具体的な方法、心のしくみの解説をCDに収録しました。

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