自働運動[その2.実践編]
※検索で最初にこのページに辿り着いた方は、一つ前の「その1.解説編」からお読みください。
では、実践編です。
「自働運動」は、まず三つの準備運動を行っておくとより質の高い動きが出来ます。
慣れてきたら省いても構いませんが、慣れた方でも準備運動をしてからの方がよく動きが出ます。
(1)“みぞおち”をゆるめる呼吸法
頭を働かせず、より無意識的な、体の奥の欲求に基づいた動きをする・・・そのために、頭(顕在意識)の働きを出来るだけ静かにする方法です。
お腹の上部、鳩尾(みぞおち)と呼ばれる部分をゆるめると、頭の働きは静かに、穏やかになります。
ろっ骨の突き当たり、真ん中の「剣状突起」の先端から指三本分下の位置が鳩尾です。
そこに指を当てて、一旦息を吸います。
大きく口を開け、強く吐きながら、上半身を前屈させていきつつ、鳩尾に指を差し込んでいきます(気持ち悪くならない程度に)。
そして息を吐ききった瞬間に指をポッと急に離し、吸いながら上半身を起こしていきます。

何回か繰り返しましょう。
繰り返しているうちに鳩尾がゆるみ、指がより深く入っていくようになります。
そしてアクビが出そうになることもあります。頭がゆるみ始めた証拠です。大きく口をあけてアクビを出しましょう。
本来はアクビが出るまで行うと良いのですが、出なくてもゆるんだ感じがするまで繰り返しましょう。
みぞおちをゆるめる呼吸法は単独で普段から実践して頂くと、頭の緊張・肩の力などを抜き、深い息ができるようになります。イライラしたとき、心配事、考え事が頭に渦巻いている時などに何度でもどうぞ。
(2)背骨を刺激する
自働運動の特徴の一つに、背骨の動き・機能を活性化する、という点があります。その背骨を事前に刺激しておくことで、より活発な動きを導くための方法です。
自分の背中をのぞき込むようにして腰を捻ります。
腰の根本〜ヘソの裏あたりを支点にして、腰を絞るように捻ってください。(写真 上)
当然背中から肩も捻れますが、あくまでも腰の捻りに伴って捻れていきます。
捻り切ったら、一気に脱力して真ん中まで戻ります。(写真
下)
そしてそのまま休まずに続けて反対側へ。
捻る時には息を吐きながらです。捻りきったところで吐ききって、脱力して戻ります。
ですから、脱力した瞬間に吸いの息が入ってきます。
真ん中に戻る所までで吸って、そして吐きながら反対側へ捻っていく、という手順です。
左右交互に七回程行います。そして捻りにくかった側を一・二回足します。
これはリラックス法や体ほぐしではなく、刺激を行うことで自働運動の動きを誘発させることが目的です。若干早め、強めに動かすとよいでしょう。
ただ、日常の体操として行う場合は、あまり無理のない速さ、強さで行って下さい。
(3)後頭部を刺激する
続いては、背骨のさらに上であり、無意識的(不随意)な運動、呼吸などの生命維持活動に重要な役割を担う、後頭部(延髄)の刺激です。
親指を中に入れて拳を握ります。
肘を曲げて、肩の高さより上に上げてください。
息を吐きながら、肩胛骨を寄せる感じで腕を後ろ側へ引いていきます(写真上)。
同時に奥歯を噛みしめます。顔が下に向かないように。
すると後頭部に力が集まります。
今度は完全に吐ききる直前に力を抜きます。ほんの一瞬の間を置いて吸いの息が入ってきます。(難しければ、吐ききると同時に力を抜きます。)
この時、腕は下ろさないでください。力は抜くのですが、腕は下まで下ろさないで下さい(写真下)。
これは3回だけ行います。刺激が強すぎるので、4回以上は行わないでください。
自働運動開始
三つの準備を行いましたら、全身の力を抜いて、掌を上向きにして膝の上に乗せておきます。目を閉じて、首の力も完全に抜いてください。
だんだん体が揺れ始めてくるかもしれません。体の内側の動きたい欲求に完全に身をまかせてください。
動きたい感じがわからなければ、わざと少し体を揺らしてみて構いません。
時間の許す限り、動きに抵抗することなく続けてください。
どのような動きが出てくるかは個人個人で様々ですし、その日によっても異なってきます。どんな動きが正しいか、間違いかというような事でもありません。
自働運動を終える時にも、手順があります。
次のページで説明しましょう。
自働運動の解説・実演はDVDに収録されています。
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